ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB) MONTHLY REPORT 2010.08

8月。

暑いね。でも札幌なんて問題ならないくらい、南は暑そうだね。こっちはあの冬があるからさ。今の季節は最高にいいぜ。

PHASE 3も残り少なくなってきた。ライブスケジュール、全て発表してます。10月2日の北見で、全て終わります。以降はアルバム制作に専念するため、ライブは
しません。2007年の春以来、ほんと長い間、数えきれない夜、実際に皆と向かい合い音と言葉と前向きな雰囲気を分かち合ってきた。その繰り返しももう終わる。
平日の走り込み、ダイとのスタジオ、で、週末のあの新千歳空港とライブ先の往復。もう余りにも日常すぎて、この生活が変わる実感はないのだが、もう終わるんだ。

多分、全て終わってみれば、走っている今が1番良い時期だったんだと思う。忙しさにクラクラするが、そう思えるようにベストを尽くそう。

8月1日の時点で残りは19公演。1週ごとにそれは減っていく。皆の忙しい生活、暮らしの中、貴重な時間をお借りしたい。そして折角来てくれたなら、楽しもう。
感じ方、楽しみ方、騒ぎ方、踊り方、考え方、皆が違うが、赦し、THA BLUE HERBのPHASE 3、同じ空間にいるという地球規模では奇跡的な偶然をさ、楽しもう。

7月の久々の札幌公演、沢山来てくれてありがとう。そして入れなかった皆、毎度申し訳ない。ホーム札幌では残り2回ライブがあります。1つ目はRISING SUN。
2年ぶり5回目のエントリーっす。今月のトップ画像になってる2007年のサンステージはやっぱ忘れられねえな。っぱない夜だった。あれは確実にPHASE 3の
クライマックスの1つだった。全部終わって、これまで感じたことのない、あのステージサイズの、巨大な達成感にうち震えながら、本田君とSUSIEとステージ後ろの
スロープを降りていると、前から10-FEETのタクマとドクターがこっちに歩いてきて俺を受け止めてくれたんだ。憶えてっかな。今回も数々の強者達を相手に、地元、
北海道の路上からの出場。楽しもう。そしてPHASE 3.9ツアーのセミファイナル、9月30日のCOUNTER ACTION。ここが札幌での最後になる。O.N.Oも登場。
チケット発売は8月10日。完全限定です。またすぐになくなりそうなんでお早めに。愛する地元のホーミー達よ!PHASE 3の散り際をそこに見届けに来てください。
前売りチケット発売場所は以下です。COUNTER ACTION(222−1423)、YELLOW(242ー7333)、CAMCAM(271−4449)。よろしくです。


「MISSION POSSIBLE」無事にリリースしました。アナログ、ちょっと遅れてる。ごめん。沖縄を始め、列島中から本当にポジティブなリアクション多数、感謝です。

オファーを受けて、お金とかの条件を整えて、制作に入るという所謂仕事とは違って(それを悪いと言ってるんじゃないよ)、完全に気持ちで創った曲を、こうして
世の中に発売することができて、各店気持ちで展開してくれて、しかもそれを買った皆が色んな友達に薦めてくれて、遠い場所の皆とリアルタイムでHIP HOPの熱さ、
前向きさ、意味深さ、未来、そしてそれ自体の楽しみやワクワクを共有できて、マジやってみて良かったと思ってる。ぐわ〜って全国に広がってく様は壮観だったね。
昔、ニューヨークのHIP HOPにやられて、追いかけてばかりだったけれど、今、俺等は日本で、俺等なりのHIP HOPで、ただ文句ばっかキャンキャン言ってねえで、
ラップしてる。リアルタイムで進行している。終わっちゃいねえ。続いてる。各店のバイヤーさんありがとう。あと足を運んで買ってくれた友人達よ、ありがとう。
ただ、きっと今日も、あの晴れ渡った沖縄の上空には戦闘機が飛んでいることだろう。何も変わらずにね。でも先月には存在しなかった1曲が、日本人の、戦闘機の
爆音に比べるとかき消されちまいそうな、しかし想いの詰まった1曲が、現実、この世に鳴っている。皆のそれぞれの日常の中に居場所を得て、歌わせてもらえてる。
しかもかき消されちまうかどうかはさ、それを鳴らすそれぞれのヴォリューム、テンション、ノリ次第ってやつよ。な!やりたいヤツがやりたいようにやればいい。
時として想いは伝わらず、歪曲されたり、誤解されたりもする。よくある話だ。大切なのは自分が自分を信じれるかってことだ。何もしないでは、何も始まらない。
もう始まってる。始めちまってる。引き続き、今までも、これからも、そう!それぞれがさ、諦めないでできることをやってくだけっしょ。思うことを言葉にして、
歌でもラップでも何でも、伝えようとするべきだ。な、D.D.S!沖縄からの回答、届いたよ。速さもやり方も、間違いない。そこに住んでいない俺や俺等にとって
聴かなくてはならないメッセージだった。ピース!



ここからはツアーレポート。苫小牧は来月。

北九州。博多はよく行くけどここは久々、2回目。福岡空港に降りて、ゾノケンの迎えで小倉に向かう。近い。着いて、まずはレコ屋回り&フライヤーまき。暑いな。
会場はBAR DIG IT! DIG IT!。CALMさんやDJ HIKARU、B.I.G. JOEからよくこの箱の話は聞いていた。思ってたより広かった。ダイがしっかり音を創って、リハ。
問題なし。で、飯。連れられてったのは韓国料理。暑さ極まるこの季節にはバッチリやね。最高に旨かったっす。で、本番だ。ダイのイントロの後、ステージに出て
行こうとしたけど、箱の入口までお客ががっつり入ってる!おっしゃ〜!ってかき分けかき分けステージへ。ふ〜、始めっぞ〜!超至近距離だったな。ほんと魂の
ぶつかり合いって言葉がぴったりなライブだった。今回も熱かったぜ、北九。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。終わってからもいい感じで
飲ませてもらった。同年代のB−BOYもいて、HIP HOP談義に焼酎がすすんだっす。ゴチでした。噂に聞いてた通りのいい箱だった。また行きます!皆、元気で。

鹿児島。九州の北の端から一気に南の端へ、縦断。PHASE 3の間に5回も呼んでもらってる。ありがたい。電車で入ったのは初めてだったな。駅前自体初めて見たよ。
貫太郎と洋平の出迎えを受け、そのまま宿に行って、すぐに箱へ。箱はCAVE。ここもよく聞いていた箱。酒飲みが多いらしい。楽しみ。街はどしゃ降り。降り方が
北とはまるで違うね。飯は鹿児島の名産を色々いただく。絶対札幌じゃ喰えないね。激ウマやった。焼酎でも飲みながら喰ってたかったよ。でも本番前は我慢。本番。
音響もばっちりで、言葉の解像度が高かったな。こんな日は皆、じっくり聴くノリになる。どの街でもそうなる。分かってる。そのままそこに居てくれればいい。俺の
言葉と2人っきりになっててくれれば、言葉がちゃんと連れて行く。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。シリアスなライブだった。その分、後の
地元のDJをリラックスして聴けた。次々出てくる酒も、会話も全てが良かった。5回目の鹿児島も最高でした。貫太郎、毎回毎回いい感じに迎えてくれて感謝っす。

奈良。TBH47都道府県制覇への道、残す3県の1つ。大阪、京都に近いだけに今まで中々行く機会がなかったけど、遂に来たぜええ!関空からジンの運転で向かう。
すぐ着いたね。やっぱ観光客多いな。俺的にも高校生の修学旅行以来。着いた時にはもう暗くなりかけだった。箱は昔、映画館だったらしい。だから名前もCINEMA。
音作り、相当難航。ダイに任せて俺は散歩。会場の近くの興福寺行ってお参り。よろしくお願いします、と。戻ってリハ。う〜ん、大丈夫か、今日って感じ。でも諦め
ない。諦めなかったやつがつかむのさってな!極上の焼き肉ガッツリ喰って本番だ。がっつり入ってくれてたね。上がったよ。後は恐れや心配を振り払ってステージへ
1歩を踏み出すしかない。オーディエンスも上げまくってくれる。皆のおかげで最後まで行けたよ。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。結果、
最高やった。初めての奈良での夜、ほんと、皆に連れてってもらった。で、こっちも嬉しくなってさ、朝まで飲んだね〜。ワイワイ楽しかった。キタモリ君、お疲れ!

札幌。愛するホーム札幌。ススキノの週末にライブするのはかなり久しぶり。しかも毎度遊びに行ってるいつもの箱、JADEで、MJPとINGが長年そこで鳴らしてきた
パーティーALTERNA.で。これ以上ない絶好の条件が揃いまくったもんで前売りは随分前に売り切れ。毎回、ホームのサポーターのアンテナの高さ、熱意、行動には
頭が下がるぜ。いつも俺等に緊張感を与えてくれてありがとう。地元って事で飛行機に乗らずに地下鉄でリハに向かう、これ自体に何か上がってたね。箱に着くと既に
ステージセッティングでスタッフが動いてた。しかも!今回は中野から忙しい中FESNの森ちゃんが撮影に来てくれた!おかえり!よしリハ。いつもの箱でいつもの面々
前にリハ。ばっちり。飯、鰻。で本番。しっかし入ってた。TBHR、MJP、ING、そして昔からの、今の、札幌の仲間達がマジで沢山集まった!よっしゃ〜!やるか。
そこから70分。灼熱すぎるステージで、文字通り精一杯ラップしたよ。せっかくこんな夜、目論みではさ、いつも日本全国でやってきたいつものライブを見せたい
って思ってたけど、1曲目で分かったね。今夜はサバイバルな方だ、とね。綺麗に見せるなんてもんじゃねえ、1曲1曲魂を焦がさねえと先に進めねえ。そんな夜。
それを、そのプログラムを生身の人間が全てやりきる、あの言葉達を全て言いきる、行動そのものに価値を見出してもらう以外、こっちから求めるものは何もない。
そんなライブ。暑くて、息苦しく、今年1番ってくらいヤマは険しかったが、最後までその日に言いたかったことは全て言えた。恐れも、欲も、全て汗で流れてった。
皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。次はRISING SUN、そして9月のPHASE 3そのもののセミファイナル、カウンターアクション、皆で深めて
いって、一気に散らそうぜ。で、で!この日のスペシャル。B.I.G.JOEを迎えての「MISSION POSSIBLE」!!いや〜盛り上がったね〜。まさに、アニバーサリー!
俺はステージで、そういえば前にJOEと同じステージに立ったのって一体いつだったか、考えてたけど、遂に分からんかったよ。それ位ひっさびさだった。しかも、
ま、色々あった。もうそれはいい。で、あの曲ももうあって、その箱には札幌の仲間が大勢いて、皆が上がっててさ、ほんと言葉にならん。長くやってりゃ良いこと
あるぜ!そんな4分半だった。時は短くも余韻は永遠だ。終わってからも気持ちが着陸するまで相当時間かかったね。ってか楽しすぎだったな。どこ行っても、何を
言っても仲間がいて、皆、笑ってて、尽きない話に花が咲きまくってた。そこから朝9時までず〜っと遊んでた。JFK、KEN、JADEのスタッフ、お疲れさんでした!


9月1日からオンラインショップでTーシャツ販売します。


47都道府県制覇まで、いよいよ!あと2つ!今月は佐賀!


健康で。

ILL-B