MESSAGE FROM BOSS
2007.11.1
どーも。葉も染まり、枯れて、落ちて行き、そして寒さが支配しようとしている札幌、平岸から直送するぜ。
9月、10月に渡った秋のLIVE STORYも無事全ての日程を終了する事が出来ました。取り仕切ってくれた皆、力を貸してくれた皆、共に1つの同じステージを分かち合った音楽家の皆、そして何より集まってくれたオーディエンスの皆、ありがとうございました。
10月のスタートは沖縄にいました。そして長崎、弘前。ツアーレポートは携帯サイトにアップしています。
初上陸、宮崎。今回はダイが東京、福岡をDJで回ってから、現地で集合なんで、俺も1日早く宮崎に入っちゃいました。着くなり飯だ!今回は食べる気満々。うどん。釜揚げうどん。これ旨!ってことでその日3食うどん行っときました。もちろん旨い魚、地鶏もごく天でごちそうになりました。気候は沖縄っぽいんでしょ?なんて思ってたんですが意外と肌寒かった。翌日ダイと合流。リハ終わって、仲間が作って来てくれた冷や汁喰って、いざ本番。これがまた初上陸ってこともあってか、お客のテンション高かった!久々の暑さと熱さが小さな箱に沸騰している中でのライブ。正々堂々、真正面からのメッセージと興奮のぶつけ合い。皆、ありがとう。また遊ぼうぜ。
翌日、同じく初上陸、鹿児島。まずは重乃井で宮崎のうどんを締めて(激旨!)、一路かっ飛ばして鹿児島へ。会場着いてすぐリハ。昨日と変わって大きなライブホール。音も申し分なし。裏の楽屋のベランダから桜島が見えました。本番が早いので、次は飯。仲間が働いてる焼き肉屋で黒豚!うおおお!旨い!で、本番。今回はワンマンって事で、最初から最後までじっくりやらせてもらいました。デカイが良い音で、しかも言葉がしっかりと聴き取れる、逃げ場の無い空間、ジャスト2時間15分。俺、君、つまり俺等は、そこで初めて出会い、共にゆっくりと流れ、そして最後に別れた。あれが正真正銘THA BLUE HERBのライブです。皆、ありがとう。また遊ぼうぜ。
翌週、姫路。3回目。関空でクラナカ、武と合流。雨の中高速を姫路へ。着いた頃はもう夜でした。3年ぶりのFAB SPACE。中に入ると音もパワーアップしてて、漂う雰囲気もいい感じになってた。そうだよな、向上へと、進化へと同じだけ時間が経っていたんだ。俺等もそれを感じ、静かに燃えていた。本番は秋のLIVE STORYラスト2本にふさわしい、素晴らしいお客の上がり。俺等の前のクラナカの時点で凄い事になってたね。過去の2回のライブを経て、俺等と姫路は遂にここまで来たかって位、意味深い、いい時間だった。大騒ぎしている前列、そして静かに聴いている後列。どちらも俺等にとって大切な友人だ。力をもらいました。皆、ありがとう。また遊ぼうぜ。
そして翌日、秋のLIVE STORYのゴール、金沢。ここも3年ぶり3回目。もうここまで来ると夜は寒いね。熱い味噌汁と日本海の刺身、そして寿司喰っていざ本番!こ・こ・が、凄かった。いやー半端無かった。ツアー最後ってことで俺等も上がってたけど、お客の方がその何百倍も上がってたね。皆の開かれた心に引っ張られるように時間が進んで行ってたよ。ぶっちぎり!会心のライブでした。ライブが終わってもまだまだ皆は元気で、俺等もワイワイ乾杯重ねていい夜でした。翌日、早く起きて街歩き。長い時間に培われた落ち着きが感じられる街。夜は仲間達と激旨の焼き肉喰いながら打ち上げ。疲れと酔いが心地良い時間でした。皆、ありがとう。また遊ぼうぜ。
今回のツアーは、夏にやったツアーのように、リリース時期の上がりとシンクロさせて、さらにがっちり宣伝かけて、デカイ箱をド派手に回るものじゃない。もう10年ずっとこうしてきたし、これからもずっとこういうツアーになるんだけど、これは、それぞれの街で、そこに根を張って生きてる地元の仲間達が、力あわせて、場所押さえて、チケット売ってくれて、空港まで迎えに来てくれて、自慢の地元の飯喰わせてくれて、地元の音楽家がステージを暖めてくれて、そしてそこでライブやらせてくれて、終わった後まばらになったダンスフロアーを地元の音楽家が締めてくれて、そして翌日空港まで送りに来てくれるっていうツアーなんだ。彼等、地元の仲間は皆、それぞれが仕事を持っていたりする。本業でイベントを打ってる人は多くない。当然、儲けることが1番の目的じゃない。彼等を見てるとそう思う。当然赤字になるリスクもある。多々ある。しかし皆、なにより情熱的だ。熱い。札幌のTHA BLUE HERBを地元の仲間に観て欲しい、地元の仲間と楽しみたい、地元で感じてみたい。皆、そのためだけに長い時間を準備してくれている。THA BLUE HERBとは何者なのか?から地元の仲間に教えてくれている。そして皆、自分等の街を愛してる。誇り高く俺等を案内してくれる。そう、皆、本気なんだ。だからこそ俺等もそんな気持ちに応えるために、皆の心からの尽力に感謝しながら、各街、そこで幅を利かせている奴らにもちゃんと筋を通して、1晩、与えられた時間、命賭けてライブやらせてもらう。同じ国、同じ言語、同じ時代、同じ価値観。美しく理想的で、前向きで素晴らしい関係だ。メディアの手の届かない場所、どこかで真夜中、そこに、底にいた者だけしか知りえない事実、真実。雑誌やインターネットの世界では伝わりきれない。ほんの一瞬、産まれては消えて行く。これぞ、これぞアンダーグラウンド。
彼等、地元の仲間達と同じ時間を過ごすのは本当に短い間だ。ライブ前は俺等も、来たるライブのことで頭が一杯になってる。そして終わったら終わったで、もう別れの朝はすぐそこだ。全ては流れて行く。まだ音が鳴っている中、酔っぱらった俺は一人会場を一足先に後にする。誰も止めない。笑顔で、「お疲れです。ゆっくり休んで下さい。」とやさしく言ってくれる。ありがたい言葉だ。そして宿で寝て、翌日には空港だ。会場の後片付けをついさっきまでやっていた仲間が、眠い顔を見せずに笑顔で迎えに来てくれる。ありがたい。そして空港で握手して笑って別れる。俺等は次の街に向かうか、札幌に帰る。その街の仲間も、きっと空港を後にして、それぞれの生活に戻って行く。本当に短くも、意味深い、濃密な時間だ。もうこれを俺等と何年もやってる仲間が、各街にいる。その日過ごした時間は短いが、また会って、少しずつ打ち解け、笑って別れ、また会ってを繰り返して仲良くなっていく。皆、頼りになる、自慢の仲間だ。
皆、ありがとう。また遊ぼうぜ。
ツアー会場でのみ売られていたTーシャツがあったんですけど、これのレディースサイズが若干まだ平岸にありまして、通販します。サイズは小さいです。女性限定です。野郎のは全て売り切れました。ありがとう。2週間で閉めます。数が少ないのでお早めにどうぞ。
アルバム発売してから5ヶ月。ここで語られている事はほとんどがライブに関する事だけだった。何故なら、それが今の俺等にとって全てだから。呼ばれた所で、タイミングや条件が合った所は全て行ったが、まだまだ日本は広い。その日、俺等がライブをしていた日本のどこかから、遠く離れた街で、俺等のCDを聴いてくれていた人、皆、ありがとう。そして今度はライブで出会える事を俺は望みます。それぞれの事情を考えると無理は言えません。しかしあの曲達も、発売から5ヶ月。打たれ、鍛えられ、磨かれ、随分と成長しました。何十回と歌われ、新たな魂がいよいよ宿ってきています。それを聴いて欲しい。そしてなによりも、今も生きている生身の俺、ダイも、同じように打たれ、鍛えられ、磨かれてきました。もちろん喜ばしい事に、未だに不完全ながら。それを観て欲しい。起きてから寝るまで、ライブの事だけを考えて、準備し、振り返り、また考え直し、準備しをもう何十回も繰り返している。しかし、上で話したように各街、各街のダンスフロアーから見ると、それはたった1回の出来事だ。何年も前、それに気付いた時から、それを忘れた事はない。その1回、1回を積み重ねて、今に辿り着いた。ライブは1ヶ月程休みます。可能なら、全ての会場、そこに居合わせた全員が俺等のように楽しんで、満足して欲しいと思って、腹割って叫んできました。しかしもし君の気持ちに応えられなかったとしたら・・・これは終わってしまった以上、残念だとしか言いようがない。悲しいがここじゃよくある話だ。俺等の努力が足りないってことだ。OK。次に向かおうぜ。幸運にもやるべき事はまだある。そう、これは不完全が故に完全を志向するライブ。遥か遠くの完全目指して、努力は続きます。
冬のLIVE STORYは11月末から始まります。今まで東京でのみやっていたパーティ「BETWEEN YOU & ME」を今回は愛するホーム札幌でもやります。DJ QUIETSTORM!そしてDJ NORI!そしてTHA BLUE HERBの不動の3組で送る一夜。東京はリキッドルームです。東京分の前売りチケットは11月4日発売。詳しくはリキッドルーム03−5464−0800まで。
それぞれの貴重な時間を割き、貴重なお金を払ってくれてライブに来てくれた皆。
皆、ありがとう。また遊ぼうぜ。
ILL-B
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