MESSAGE FROM BOSS
2008.4.1
4月です。ニュース見てっと桜が咲いちゃってるらしいね。札幌は道端に残った雪の山が、1日ごとに小さくなっていってる。
先月告知してましたが、TBHRから初となるミックスCD「SEASONAL BEST:SPRING」がリリースです。ミックスを手がけるのはDJ DYE。ミックスされている音楽ジャンルは、なんつーか「DYEが選んだGOOD MUSIC」ってとこです。すんません、曖昧で。しかし知ってるように、あらゆるジャンルを余裕で横断するのが我らTBHRの姿勢の1つでもある。それに忠実にって言うか、多分DYE的にも極々、自然にそういう構成になった(と思う)。店頭での発売は15日頃になります。直接卸すお店については、PCの方で掲載もします。それに先立ち、当ウェブ限定で先行発売します。ON LINE SHOPのページを新設しました。トップページに入口があります。今回のこのミックスCDについては4月10日迄の注文受付となります。前も言ったけどステッカー付けます。ぃよろしく御願いします。
3月はライブ3本。まずは東京、渋谷。久々のO-EAST。去年くらいから表舞台に続々出てきたヤングMC達との共演でした。GEEK、SD JUNKSTA、そしてSEEDA、3者3様のスタイルを持つ男達。俺はたまたま縁があって、SEEDAと去年レコーディングしてから本格的に彼等の事を知ったんだけど、これがまた、結構いい事を言ってたりするんだ。下で触れてるSTERUSSにも言えるんだけど、CDをもらってて聴いてたりするんだけど、詩が心に沁みる瞬間が多々ある。俺は彼等の地元に行った事がないんだけど、映像がね、浮かぶんだ。寂しくて、痛みを抱えて、あんなバカデカイ街の隅で、彼等なりの視点で世の中を見てる。その視点ってのが地に足着いてるって言うか、きっと彼等は本物の不良なんだろうけど、単なるワルじゃねえ。負けを知ってる人間の強さがある。叙情がある。皆、無骨で、汚れてはいるものの、詩の中に、隠しきれない程に輝いているロマンがある。ライブでも俺は言ったんだけど、ライムにストレートに叩きつけられてる孤独、憂鬱、怒りと、そしてそれら3つ足したものを軽く上回る程の希望は、遠く離れた札幌にも届く程、当てはまる程、共感出来る程、どれも純度が高い。1997年に札幌で1枚目のアルバムを創った時の俺等がそこにいる。文字通り底にいる。1度会ってみたいと俺は思っていた。
いい夜だった。皆、いい奴だった。あの時代、そう俺等が今の彼等のように、周りをどかして、のし上がっていく前の時代。俺等と年の近い同業者は今程ではないにせよ沢山いた。あれからHIP HOPはデカイビジネスになったし、歌謡曲でもそれっぽい曲は沢山あるし、そっちの畑に行っちまってそれっきり帰ってこない奴らも多い。皆、バラバラに進んでいった。諦めてやめてった奴らも、死んじまった奴らも少なくねえ。俺等自身、随分マーケットもでかくなったし、それなりに年も取った。あの時、夢中になっていた事でも、今はそうじゃねえ事も沢山ある。数えきれねえ別れを切り捨ててきた。憎まれもしただろう。失敗もした。色々あった。全てが終わった後、彼等や彼等の仲間達の中で、酒飲みながら、俺等があと10年出てくるのが遅かったら、俺はこんなに穏やかに話せなかっただろうな、とか思ってた。GEEK!、SD JUNKSTA!、そしてSEEDA!俺は会えて本当に嬉しいよ。また遊ぼうぜ。
彼等には彼等の歴史があるように、俺等にも俺等の歴史がある。そう、東京で、東京の無数のオーディエンス達と過ごし、見送ってきた数えきれない夜達が心の中にはっきりとある。毎回、本当に力をもらってる。あの夜も、マジで心強かったぜ。ありがとう。いつか以来ずっと来れていない友人よ、あの日初めて観た友人よ、いつも来てくれてる友人よ、どうか元気で。また遊ぼうぜ。
数日後、札幌駅のホームにまた俺等はいた。偶然MIC JACKのKENとI&Iもいた。MIC JACKもこの日から関西ツアーらしい。O.N.Oも一足先に関西ツアーに行ってる。北海道産の音楽もおもろい時代になってるぜ。新千歳空港に行くとMIC JACKの他のメンバーもいて軽く談笑、互い健闘を誓い、別々のフライトで出発。俺等は神戸で降りて、中華街で小龍包喰って、どデカイ橋渡って、初上陸徳島到着。TAILGATEで三木君と対面。会場行ってリハ。で、飯。スダチを絞って喰う魚、まじ旨。この日共演するSTERUSSともついに対面。GOOD VIBES。ほんと、いいね。共通の友人も沢山いたことも判明し、いつ会ってもおかしくない位の俺等。徳島で出会うって事になってたんだな。色々話した。色々笑った。ライブも、先にもらってたアルバムで聴いてた通りポジティブなHIP HOP。実際に話して、一緒に同じ飯喰って、人柄知ってから聴くSTERUSS。ビートの好みも近い!俺等に対する想いも、熱く、そこに嘘がないってのが信じられる。CRIME SIXXX!BELAMA2!KAZZ-K!ピース。出会いに感謝だ。もちろん俺等も俺等のHIP HOPを全力でレペゼン。徳島のオーディエンスも熱い。90分1本勝負。お互い引かずに言葉と音と、心を正面からぶつけあった。終わりには俺の心にはいつものように感謝しか残されていなかった。徳島の共演者もそれぞれヤバい音を出してた。おもろい街だ。皆、世話になった。ありがとうございました。また遊ぼうぜ。
翌日は俺だけ寝坊。遅れて集合して皆でソバを喰う。STERUSSは神戸へ、俺等は和歌山へ。お互い街から街へ渡り歩くMIC稼業。和歌山へはフェリーで向かった。少々二日酔い気味でぐったりしてたな。和歌山に上陸する頃にはもう暗くなってた。今夜の箱、GATEに直行。で、リハ。ここは5年前の冬、REBEL FAMILIAツアーで1945と一緒に立っていたステージ。音もばっちり。
言葉の解像度も高く、リハの時点で高ぶる。結構空腹で魚の鍋を喰らう。疲れてたし、寒かったからマジで旨かった。北海道とはあがる魚が違うのかな?さすがの味でした。ライブは前夜に引き続き、しっかり90分。ここに、5年前のあの夜、来てくれていた人はいるのだろうか?なんて思ってた。俺はあの頃にやっていた曲も、あの頃に創った曲も、今もやってるよ。そしてあれからの
時間の中で新しく創った曲も沢山ある。全ては連続性を伴っている。また次に出会う頃になったら、俺はどんな考えで、どんな曲をやってんのかね。翌朝は井出商店に行った。寝ぼけ気味に行列並んで喰った。井出商店の建物自体もそうだけど、結構古くて、味がある街だね、和歌山。暖かいし。のんびりほぐれてました。あの夜、聴いてくれてた皆、ありがとうございました。また遊ぼうぜ。
で、札幌戻って、山仁との曲を仕上げたり、ライブのブッキングを調整したり、2008年版のツアーTシャツ作ったり(5月にここでも販売します)しながら、今はまたライブの練習してます。4月は3本。久々の大分。初上陸苫小牧、横浜でのKAIKOO。
楽しもう。
皆も健康で。
ILL-B
戻る
トップ
(C)TBHR