MESSAGE FROM BOSS

2008.7.1(#5)
そして神戸。6回目。そしてこの日はMJPとの初めての札幌以外での共演。お互いが札幌を拠点に活動していながら、空港とかでは会ってはいたんだけど、共演するのは初めて。貴重なブッキングに感謝。いつもはダイと二人での移動も、この日はMJPの5人と一緒なんで、かなり賑やかな感じになってたな。サッカーから音楽まであれこれ話し、笑い、楽しかった。そして神戸でも地元の多くの音楽家が笑顔で迎えてくれた。自主制作精神が昔から神戸には根付いていて、個性が漲るMC、DJがこの街は多い。プラス徳島からAKT THE JN(遂に邂逅)、さらに大阪からヒダディーも来ていて、どこに行っても、誰と話しても、楽しい事になっていた。旨辛の韓国料理屋でワイワイ鍋喰って、しっかりスタミナ貯めて挑んだライブ。MJPの後(年末以来に観たんだけど、良かったぜ)、ヒダディーの熱すぎる紹介を受けて登場。きっちり1時間。歓声が飛び交う混乱と狂乱の前半、深く沈み込む中盤、そして感謝を伝えるエンディング。皆、最後まで聴いてくれて、俺等をそこに、底に、誇り高く立たせてくれてありがとうございました。終わってからも多くの人と出会い、旨い酒を飲んだ。太龍、そして仲間の皆、お世話になりました。未来、神戸から聴こえてくる音楽、期待しています。

朝、まだ寝てる皆をホテルに残し、俺は東京へ向かう。この日はリキッドルームでTIGHTの10周年パーティー。俺は、MR.KOBAYASHIにシークレットゲストで呼んでもらった。俺等が東京で2回目に、今はなきイエローでライブやらせてもらったのがTIGHT。2002年、これも今はなき大阪ベイサイドジェニーで、PHASE 2の初戦のライブやらせてもらったのもTIGHT。節目、節目でデカイ山を用意してもらってる。DJ YASとDJ QUIETSTORMの二人との交流もその最初の日以来、変わらず、信頼を深め続いている。箱がなくなったり、ブームがやって来ては去っていく、この激動の音楽業界で10年に渡って続けてきたパーティー。KRUSHさんを筆頭に、ゆかりある強者達が、マイクや楽器、レコードを持って集まった。THC CREWの最高すぎるライブからスタート。このパーティーが、そしてそこでかかる音楽が本当に好きなんだなってのがビシビシ伝わってくるオーディエンスの熱さと共にパーティーは進んでいった。俺はYASとQUIETSTORMの時間にそれぞれ1曲やらせてもらった。楽屋は、次々祝いにやって来る顔役達との乾杯が延々続いた。ずっと同じ土俵で何度も音を一緒に鳴らしてきた男、過去に色々あった男、名前だけは知っていたけれど遂にこの日初めて会えた男・・・。皆、傷つき、傷つけ、この世界を生き抜いてきた。そして今日もそれぞれの闘いは続いている。華やかな世界なんかじゃねえ。皆、明日も仕事だ。だれも堅っ苦しい話はしねえ。皆、グッドヴァイブス。最高飲んだ。いい夜を過ごさせてもらった。DJ YAS!DJ QUIETSTORM!TIGHT!10周年、おめでとうございます!

7月頭の週の、2本のライブでひとまず春から続いていたツアーは一段落つく。本当に色んな街に呼んでもらった。どこの街も、心開いて迎えてくれました。感謝です。
俺等のライブも、俺等自身の実力不足を第一に、そして他の様々な要素が原因になって、俺等的にも良かった日、良くなかった日があった。完璧なライブはあったけれど全てではない。でも、それでも、全てのライブに言えるのは、最後の感謝の気持ちを表したいという気持ち、そして実際に表した感謝には嘘はなかったという事実。HEAVY MANNERSの同志、秋本君と話したんだけど、「強さ」とは、必ずしも「強さ」だけを指すのではないという事。「弱さ」を知らなくては、自覚しなくては「強さ」などはただの他人に向けた虚栄でしかないという事。ライブも、良かった日、良くなかった日、良かった曲、良くなかった曲、良かったバース、良くなかったバース、良かった
ライム、良くなかったライム・・・。言いだせばキリがねえ。全て含めて自分のやった事だ。終わってから後悔しても、時間は戻らない。良くなかった部分は宿命だ。常に存在する。遠ざけても消えはしない。全知全能の神でもなけりゃ、機械でもない。俺等にとってライブとは、LIVEとは、不完全な人間が完全に憧れる姿をさらけ出す事だ。


ふう、今月は長かったな。色々あったもんな。ここまで読んでくれて感謝。

では、皆、健康で。
ILL-B



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