MESSAGE FROM BOSS
2008.12.3(#4)
そして行ってきました。今年最後の東京ライブ@両国国技館。来るとこまで来たって感じだ。共演陣もマジであり得ねえメンツ。実力、キャリア、度胸を兼ね備え、さらにビンビンに尖がった音を出している強者達。彼等と一緒に、同じ舞台で音を出すことが出来て光栄だ。
しかも我等THA BLUEはトリ。このタイムテーブルは、この1ヶ月間1度も俺の頭から離れたことはなかった。
両国国技館というある意味、俺らにとっては完全なるアウェイな箱。そして全てのジャンルからの共演陣。2500人のお客。何度も何度もイメージしながら、ダイと準備を整えて俺等はそこに向かったんだ。国技館に入ると、もうすでに出番を終えた音楽家がたくさんいた。
久々に会う盟友の顔も。
ゆっくり話す時間もないまま、慌ただしく、ステージ袖に向かう。ステージではDJ KENTAROががっちりお客を上げてる。上げまくってる。
いつかのフジロックと同じ順番。あの深夜のレッドマーキー。お互いこの世界を生き残ってまた会えた。で、俺等の出番。正直、これは正直に言うけれども、ごまかし隠すのは俺等の流儀に反するし、あの場にいた人なら皆、わかってると思う。音は、かなり厳しかった。
ステージでも全く自分等の出してる音が聴こえなかった。音が反響しまくってて、肝心の、俺等にとっては生命線とも言える言葉の輪郭が、まるで濃い霧の向こう側で鳴っているような感覚だった。PAさん、モニターPAさんが何とかその輪郭をクリアにしようとしているのが判る。
俺も、マイクと口との距離、声の強弱、出来る限り言葉を届けようと、考え得る全ての方法を試みる。始まってすぐに文字通りの土俵際。
「北の本物は言い訳や負け惜しみをこらえてやるべきことをやるんだよ。」いつか俺の口から飛び立っていった言葉が俺等を叱咤する。
「ひょっとして何か成し遂げたつもりでいるんじゃねえだろうな?」広大な国技館、その歴史の重みがここぞとばかりにのしかかってくる。
この日はまっじでぎりぎりの状況でのライブでした。年に数回ある、こういう夜、本当に、いつも思う。安全な場所なんてどこにもない、と。
最後まで、そんな俺等を信じて、耳を澄まし、何とか言葉を聴き取ろうとしてくれてたオーディエンスの皆さん。ありがとうございました。
はっきり言って、君等がいたから、乗り越えられました。皆の真剣な眼差しが俺等をそこに立たせていた。いつもいつも力をもらってます。
終わってからは、OKIさん達と打ち上げ。飲んでも、飲んでもまるで酔えねえ。まだまだやるべきことはある。
良い勉強させてもらいました。
今月はライブ5本。今年も日本各地、津々浦々、随分と回らせてもらったな。この5本でライブシーズンの2008を悔いなく締めるぜ。鳥取は去年の夏の海でのライブ以来やね。千葉はO.N.Oも一緒でTBH勢揃い。今年2回目の高崎はKRUSHさんと。クリスマスは俺の産まれ故郷、函館で。
で、今年の最後はちょうど1年ぶりの北見。半端なく寒そうだ。熱い夜にしようぜ。各会場、それぞれが1度限りの大切な夜。心開いて楽しもう。
ここまで読んでくれて感謝。
健康で。
ILL-B
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