MESSAGE FROM BOSS

2009.9.1(#3)
そして2009年度夏に出る唯一の巨大フェス、サマーソニックがやってきた。出演者も海外勢、国内勢、どこを見ても凄腕揃い。ステージもでかい!俺等を目当てに来てくれるって人もありがたいことに、そりゃあ少しはいてくれるかもしれないけど、ほとんどはそうじゃない。皆、自分の心に届く音楽を探してる。探せる。無数といっていいくらいの出演者の中から。しかもそれが3日間。つまり、だ。そこそこのライブじゃ全くお客の記憶には残らないってことだ。俺等がやらなくてもきっと誰かがやる。代わりはいくらでもいる。埋没したくはないのなら、参加賞で終わりたくないのなら、自信、努力、経験、運、それら全てを動員して挑まなくてはならない。俺等は2000年の夏、あの苗場でのライブ以来ずっとそういう気持ちで挑み、ぶちかまし、生き残ってきた。よく言うが、良いか悪いかの2つしかない。間はない。俺等はいらない。この夜を何ヶ月も前から片時も忘れずに備えてきた。そしてあの心境、「やるべき事はやった。あとはなるようになる。」ってとこまで登り切ってから羽田空港にやって来た。

俺等の出番は深夜枠、1:50。幕張メッセにつく頃にはもう暗くなってたな。こういうどでかいイベントの楽しみは他の出演者を観ることなんだけど、やっぱりそれは自分の仕事を終えてからってことでホテルで待機。で、本番。目の前に広がる人、人、人、人。あれ一体何人いたんだろう?7000人くらいはいたかな?やってる俺等的にはもうステージに出た時点で腹はくくってる。どこまで行ったって1対1だ。そんな気概でお客の心にぐぐっと近づいていく。歓声と静寂を何度も繰り返し、持ち時間50分の最後の最後、しっかりと間合いを計りエネルギーを溜め込んで、パッと散らすことが出来た。やったぜ!終わって気になった点は2つだけ。その2つも、最早やってる俺しか知らない。つまり98%。限りなく100%に近い。これほど自分等的に完璧に近いライブはいつ以来だ?去年のスタジオコースト?2007年ライジング?今年7月の名古屋クアトロ?とにかく、出来るベストは尽くした。後はそこで、そう、底で言った通り、お客の心の中のものだ、あの時間は。ありがとうございました。この日に誘ってくれた人に、舞台監督に、スタッフさんに、そしてあの時間までいてくれたオーディエンスに感謝です。

翌日、昼過ぎに起きてホテルのカーテンを開けると眼下にはマリンスタジアムが。そしてあり得ない数のサマーソニック2日目のお客が。もう始まってる。昨日は最高だった。次の街に向かおう。そのまま羽田空港へ、そして一気に本州最南端、薩摩、鹿児島へ。

去年の秋のツアー以来、4回目。こーすけの出迎えを受け、時間もないのでそのまま会場へ。着くとすぐにリハ。で、舞台裏で仲間が買ってきてくれたカレーを喰って一息ついたらもう本番。この日はクラブ営業じゃなくライブハウス。先発のダイが雷を鳴らし、ステージに出て行くと皆、超真剣な眼差しでこっちを見てる。よく集まってくれた。さあ始めるぜ。この日はワンマン。全て俺等で始まり、俺等で終わる。1時間40分の間、1人も酒を取りに後ろのカウンターには行かなかった。俺等側からはお客はよく見える。皆、最後までがっつり聴いててくれた。ありがとうございました。本番後、やっとチェックインして、打ち上げへ。仲間のやってる店で黒豚を腹一杯いただいた。さすがに連戦で疲れてたんでこの日はすぐに寝た。
翌日、鹿児島オフ。昼過ぎに起きて1人で色々回った。しっかし暑いのな。あれさ、大変だね。北海道から行ってるから大げさにそう思うのかな。あれが普通?俺あたり1日でバテちまったよ。夕方にダイや地元の仲間と合流して、また街歩き。で飲んでたんだけど、ダメだ。昼間の暑さにやられてて1人すぐにホテル戻って寝てました。ダイ達はそのまま飲み続けてたらしいね。こーすけ、今回も本当に世話になった。ありがとう。

この鹿児島の時点で2009年の上半期のライブは終了しました。各街、各箱、来てくれて聴いてくれた皆、本当にありがとうございました。
あと色々ケアしてくれた全ての街の仲間の皆、ごちそうさまでした。ありがとうございました。


9月3日、先月のアナウンス通りO.N.Oの自身初となるライブアルバム「Machine Livelog」(CD)が発売になります。8月24日からの通販先行発売も、予定数を売り切ることができました。ありがとう。いよいよ店頭発売です。北の博士の異常な愛情に育てられた完全オリジナル、アメリカにもヨーロッパにもアフリカにもどこにも似ていない、O.N.Oのスタジオからしか、彼の指からしか産まれない、あの音達が、聴いてすぐにそれと解る、解るやつにはすぐに解る、O.N.O印のドラムとベースが皆を彼方にトバそうとその時を待ってます。

CD発売と同時にデトロイトの大ボスの1人、MAD MIKEさんのリミックスを収録した12インチアナログ「SIGNA EP」も発売です。

更にO.N.Oにとっては珍しい「チル」をコンセプトにしたアルバム「SLOW DAY OVER HERE」も18日にRambling RECORDSから発売です。

それぞれ自分の気分、タイミングに合った音楽を選んでくれればと思います。楽しんでください。



このマンスリーレポート、10月、11月は休みます。このホームページ自体は更新はします。ダイのコーナーとかは通常通りです。この場所への復帰は12月1日。もう冬になってるね。11月末以降、年末もライブたくさん入ってます。ライブスケジュールの更新は10月1日。よろしく。

健康で。
ILL-B





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