MESSAGE FROM BOSS
2010.1.2(#2)
俺の仕事。12月はライブ三昧な毎日だった。1ヶ月10本。その間に風邪ひいて回復に使ったりしてたらあっという間に次のスケジュールが迫ってきてたりって、まあね、ほんとね、っぱなく凄い人等ってのは実際いるからね、1ヶ月10本なんて全然、大したことない数字なんだけどね。実際に走ってみたら中々ハード。ま、皆、大変だよな。好きなことやれてることには感謝だね。余韻に浸る間もなくチェックアウトして、余韻に浸る間もなくその街の仲間と別れて、次の街に着いて、リハで汗かいて、酒抜いて、飯喰って、宿戻って、ノド温めて、会場に行って、ダイが先に出て行って、あのライブのイントロの地下鉄が「ブシューッ!」ってヤツ鳴った時、返ってくるあのオーディエンスの叫び声がね、マジで俺を目覚めさせ、奮い立たせ、勇気付け、覚悟を強い、そして最後のスイッチを入れるんだよ。そっからはもうあっという間だ。疲れも感じない。そんな繰り返しの1ヶ月間だった。
こっからはライブレポート。俺は自分の目で見て、耳で聞いたことしか書かない。書きたくない。だからそこに、底にいた人しか解らない話ですまん。
でもありのまま、俺はそこで、底で生きていた。俺とダイの2人だけだったわけじゃない。沢山のオーディエンスが一緒だった。君もいれば良かったと切に思う。君がライブを観たことがないのは、君の住んでいる所に俺等がライブに行けなかったのは、君のせいじゃない。俺等の力不足だ。それだけ。
いつか君の住んでいる街の近くに行った時、どうか君も来て、観てみて欲しい。同じ時代に、同じ国に生きているという偶然の元、既にパーティーは始まってる。噂話や作り話がどれだけ空洞で、バカバカしく、時間の無駄なのかを知ってる人達が、沢山そこに、底に集まっている。おもしれえぞ〜。
3日は東京。いきなりの大箱、スタジオコースト。去年のADFとのツアー最終日以来。あの日は最高の1日だった。音の鳴り、言葉の伝わり方に良い印象を残していた箱なので、かなり楽しみにしていた。しかも主催はBRAHMAN!で、もう1つの対バンはEGO-WRAPPIN'!国内にこれ以上の強敵がいるか?って感じのブッキング。そりゃ畏れてもいたよ。「やべえな、参加賞止まりになっちまうかも」。でも同時にこうも思っていた。「がっつりやったるぜ!」。ここまでの強者が相手だと、ほんっと小細工なんてまるで通用しねえからさ、まして相手も絶対使ってこないのは分かりきってるし。
遠慮なしに(遠慮なんかしてたら2度とお声はかかんねえ)思いっきり自分等の表現をぶちかませる。しかも1番最初が俺等の出番。骨は後ろの皆が拾ってくれる。リハの段階からバックステージでは皆、笑顔の中にも緊張感がビッシビシ漲ってた。オープンしてからは早かった。持ち時間40分の公平な条件の元、3者3様の表現だったね。って言うか皆、凄いわ。同時に不思議な統一感すら見出せたな。明らかに希望があったよ。BRAHMAN、本当に誘ってくれてありがとうございました。良い経験させてもらいました。最後のセッションも半端なく面白かった!昔はよくバンドに混ざってジャムしてたのを思い出したよ。打ち上げでは一転、皆、最高笑って酒を飲んだね。永遠に続けばいいのにってくらいの輝ける時間だったな。あの場で俺等のことを初めて観た人も多かったと思う。何度も観ている人もいたと思う。全て含めて、皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。
打ち上げで段々酒が入ってきて、気付けばTOSHI-LOWとRONZIとよっちゃんの4人であれやこれや話してて、テンション上がってきてて、声もでかくなってきた辺りで、「やべ、明日も明後日もライブだ。」って独り現実に戻って、すぐに皆に挨拶して打ち上げ会場を後にした。そうなんだよね、その日から3日連続ライブだったんだ。スタートしたばっかのここで声つぶしてる場合じゃねえ。で、ゆっくり休養してチェックアウト。そして宇都宮へ。もう何度目か、いつからか数えるのをやめてしまった街の1つ。でもいつもライブやらせてもらってるプラネット以外では初。夕方に箱に入ってリハ。
この日も色んなジャンルのバンド、MCが混ざりあったイベント。やはりここでも張りつめる緊張感。ったくどこも一緒だ。今日は今日で、ちゃんと超えなくてはならないヤマがある。ありがてえ。俺等もあくまでプロに徹するのみだ。ダイがしっかり音を作って、俺もしっかりと声を作って本番に備える。で、ひとまず何か喰うかってことで2人で街をうろつく。何気に入った餃子屋、やはり旨し。後はやることやるだけ。いつもの週末の、深夜のクラブとは違って、皆、シリアスに俺等の音楽を感じてくれていた。盛り上がってくれるのも、聴き入ってくれるのも、俺等には選べない。どっちでもいい。オーディエンスと俺等に巡ってくるタイミングだし俺等がやることは変わらないしね。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。対バンの皆の熱い想いや、ポジティブなヴァイブスにも感謝です。シゲ、お疲れさん!宇都宮から聴こえてくる音、言葉、楽しみにしていますよ。
翌日は八戸。3日間で東京から宇都宮、八戸、と奥の細道を上って行く旅。仙台を通過した辺りから去年の「AUTUMN....TOUR」を思い出してたね。
車窓からの景色、季節感があの頃の感じに似ていた。あれから1年以上か。終わりのない旅が未だに続いてるな。八戸は2003年の11月以来の2回目。青森県では俺等、初めて上陸した街。もっと昔に来た感じがあったんだけどな。箱はライブハウスROXX。何と今年で20周年だ!めでたい!
20年は長いな。ちょうど2日前にBRAHMANのTOSHI-LOWも行ったことがあるって話をしてたし、先月にはラフィンノーズも来てたらしい。老舗やね。その20周年に呼んでもらってマジで光栄だ。中は6年前と一見何も変わっていなかった。でもきっと色んなことがあったんだと思う。言葉では簡単に言い尽くせないことがあるわな。何せ20年だぜ。タバコの煙に変色した壁紙や、何枚も貼り重ねられたポスターやフライヤーが無言で俺等を見下ろしていた。「さあやってみろ。ご自慢の音を鳴らしてみろ。6年の成長を見せてみろ。」と言わんばかりに。この日のライブは90分。あの頃、6年前は「未来は俺等の手の中」をリリースした年。まだ「THE WAY HOPE GOES」も「LIFE STORY」も産まれてはいなかった。何も始まっちゃいなかったんだ。きっと次の6年後もそう思ってるんだろうな。そう思っていたいな。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。青森暖かかったです。そしてROXX!これからも末永く音を鳴らしていってください。また行ける日を楽しみにしています。田村君、お疲れさまでした。
札幌帰った途端、久々の3連チャンの疲労で風邪ひいた。さすがに焦ったけど、点滴打って、気合いで治した。でも相当体力が落ちてしまってたんでこの週のライブを乗り切るのが大変だった。2日ともクラブ営業。出番は深夜。このヤマをモノにして明日を生きるってやつだな。ったく絶対思った通りには終わらねえんだよな。まずは千葉、柏。3年連続3回目、師走に登場。羽田からとてつもない渋滞、回り道に揺られ、着いた頃にはオープン間近だった。この日は前週のスタジオコーストと同様、PAのサニーさん、照明の畠中さんという我等TBHの影のメンバーと言える凄腕が集結してた。
念入りに打ち合わせ、飯は昨年に何気に行ってがっつり喰らっちまった中華。いつものダイと2人よりも人数も多かったのもあってかなりワイワイと賑やかだったな。で、本番。ステージに出て行って1分も経たずに分かったね。ここは灼熱のステージ最前線だ、と。病み上がりだったがそんなのは何の言い訳にもならねえ。文字通り必死だった。鬼気迫りまくってたよ。皆の俺等を支える視線があったから最後まで行けたって思う。マジでキツかったが、超えるべくして超えた。あのタイミングでまたレベルを上げた。俺はそう思ってる。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。
終わってから柏を代表する友人達といい話ができた。3年という時間をかけて、俺等はゆっくりとお互いを理解していってる。続きは確実にまだある。
柏と俺等、あの場にいた俺等しか知らない。歴史が積み重なっていってる。いつも親切に迎えてくれて感謝です。お互い生き残って、また必ず会おう。
翌日は高崎。柏から一旦上野に出て、そこから新幹線で。高崎も2年連続この季節に行ってるよな。この日は暖かかった。箱に入るとKRUSHさんが。
そう、このイベントはKRUSHさん、BAKU、Q-ILLと一緒。HISOMI TNPも一緒。ワクワクするメンツ。KRUSHさんとは9月のニューヨーク以来だ。
するとBAKU到着。段々、話の輪がデカくなってくる。皆、しっかりリハ終わらせて、飯喰いながらKRUSHさんと相当話した。去年もね、ここ高崎で一緒になって色々話させてもらったけど、今年はゆっくり時間かけて色々聞いた。海外で闘う場面が最近は圧倒的に多いKRUSHさん。誰も知らない所で、皆が仲間と遊んでる時間、とてつもなく遠くまで行って、たった独りで闘い続けてる。もう大御所然としてても良いくらいの人なのに、俺等と話が合いまくる。同じとこで笑える。同じ種類の苦しみと傷を俺等より持ってる。つまり、彼もチャレンジャーだってことなんだ。俺等もまだまだだ。
頑張るぞおお!って思える。良い時間だった。会場に戻ると、既に沸騰しまくってるオーディエンスが。今年も皆に会えて上がりました。1歩も引かぬ勝負だったはずが、段々壁がなくなっていって、輝けるエンディングに皆が包まれる。バッチリだったぜ。皆,最後まで聴いていてくれてありがとうございました。終わってからは、そ〜と〜飲んだね。KRUSHさんも、町田から駆けつけた山仁も、写真撮りに来たハヤチンも、マコト君も、もうさ、出演者か地元かなんか誰も問わずに混ざりあって、BAKU聴きながら、乾杯&大騒ぎしてた。大爆笑だったな。ジョセフ、お疲れさん、面白すぎたぜ。
戻る
トップ
(C)TBHR