MESSAGE FROM BOSS

2010.9.1(#3)
ここからは完全実録、日本のアンダーグラウンドレポート。全て1ヶ月の間に起こったことなんだよな。濃かったな。一体全部で何人に出会ったんだろう。

苫小牧。TBHでは2回目。場所は初めて行くROOTS。札幌から電車で45分くらい。乗って、弁当喰ったらもう着いてた。近いな。ダイが前日、東京でのDJで、しかも飛行機遅れてたんで、しばしZ.O.I.D行ったりしながらのんびり過ごした。で、合流してリハ。音、良い。楽しみだ。飯は前回来た時に行ってやられてしまった、てっ平にフライを喰いに行く。今回も間違いなさすぎ。苫小牧が世界に誇る名店、ここにあり。サックサクの衣、未経験なとこに連れてかれる。しっかり喰って本番。先週の札幌でのライブがひどい灼熱だったんだけど、あれを超えるのはもう当分ないと思ってたけど、いきなりあったね。
しかも翌週に。何℃あったんだ?めっちゃ暑かったね。お客も最後までよくついてきてくれた。あれはまさに死に物狂いっしょ。泥沼やったね。最後まで行けて良かった。皆のおかげだ。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。こっちも次々現れるヤマを超えるので精一杯だった。確かにきつかったけど、皆がそこにいてくれたから、やり遂げることができた。故に終わってからの苫小牧の仲間との酒が旨かった。生まれ故郷の函館で古くから聴いてくれていた仲間との久々の乾杯も最高だった。「クイーンズの奴等がNASを聴いて育ったように俺等はBOSSを聴いて育ったっす!」だって!
ありがとう。またな。皆、元気でな。サダ君、シンさん、お世話になりました。

名古屋。もう何回目かはわからん。去年のクリスマス以来。箱はクアトロ。ここはマジで言葉の解像度が高く、今までも、数々の忘れ難い夜を過ごさせてもらってきた箱。思えばPHASE 3の全国ツアーの初日もここだった。この日はPAにサニーさん、照明に畠中さん、TBH万全の布陣。これから続いていく終焉ツアーの、このメンバーでの最初の公演ってこともあって入念にリハを。で、名古屋でのお楽しみの鰻、ひつまぶし喰ってスタミナつける。
この日はMO'SOME TONEBENDERとの対バン。彼等とも長い間、色んな場面で音で対決してきた。いつだったかのライジングでも俺等の前にやってたり、彼等の渋谷でのライブに呼んでもらったり。久々観たけど一段とスケールアップしてたな。でも持ち前のフリーキーな部分も残ってた。変わらず熱かったよ。
そして俺等の出番。ステージに出て行くとMO'SOMEの置いてった熱気がまだ残ってた。おっしゃ〜!名古屋の皆とのしばしの別れの宴だ。だからってしんみりはさせねえぜ。行くとこまで連れてってやる。しょっぱなから全開でぶち当たっていった。エンディングは、マジで究極輝いていたよ。
いつもいつも名古屋の皆とは最高を更新してきたね。今回も皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。打ち上げも味仙で、MO'SOMEメンバーや名古屋の仲間をも交えて、最高の時間だった。クアトロの皆さん、お世話になりました。和尚!いつもありがと!

山形。ここももう何回目かはわからん。ただ初めて行ったのは相当早かったよ。2000年のPHASE 1だったはずだ。あれから場所をサンディニスタに移し、ほぼ毎年呼んでもらっている。そのサンディニスタも最初から行ってるんだけど、本当に行く度に音も良くなっていくし、そこに来ていたりこれから来る音楽家の幅もどんどん広がっていってて、それも友達だったり、ライバルだったり、またここサンディニスタで繋がったり、山形以外でもこの箱の話になったり、何つーか、日本のアンダーグラウンドの1つの交差点になってるんだ。そういう箱にずっと呼んでもらっていることに、バシッと一際目立つ所にポスターが貼られていることに、俺は誇りを感じているぜ。去年のライブが最高だったんで今回も楽しみにしていた。リハもスムーズに終わらせ、飯だ。
この日は山形牛。ひゃっほ〜。しかも山の中の雰囲気、店の親父さん、肉のカット、全てただもんじゃない感出しまくりの店。味、究極!ゴチっした。
で、ライブ。言葉がくっきり聴こえてたね。皆のノリも素晴らしかったよ。上がり、深みで聴きこみ、また上がる。シンクロしていたね。あんな良い音で山形の皆としばしの別れ話をさせてもらってこっちは感無量です。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。色んな土地から集まってくれてた皆と話して、飲んで、笑ってっていつもの山形の深い時間だったね。八鍬、ばっちり。GOOOOD JOB!

新潟。ここは数えてみたら5回目。新潟の皆もちゃんと憶えてた。YES!2年ぶり、帰ってきたよ!2年前もとんでもなく盛り上がったんでね、あれを越える気満々だった。箱は無論プラハ。しかも!この夜、俺等のライブの後のDJはNORIさん。やばすぎるブッキング。リハを終え、NORIさんと新潟の仲間と極上すぎる海の幸をいただいて、本番。プラハはいっつも暑いからショートパンツで行こうって、で、始めてみたら、もしそれで行ってなかったら、最後まで行けなかったかもなってくらいステージもフロアーも最凶に暑く、熱かった。一応クーラー全開だったんだけど、マジ、苫小牧は比じゃなかった。耐え切れず逃げ出すお客、ぶっ倒れて運ばれてくお客。引くか残るかの究極のサバイバル。最後は膝ついて、お客に肩借りてラップしてたもん。お客の皆も必死な形相。後ろ、霧で霞んでたっしょ。しかも湿気で音が変わってた。水の中にいる感じに聴こえてた。皆、ほんと最後まで聴いていてくれてありがとうございました。なあ、あれ乗り越えたんだったら、皆、殆どの苦難乗り越えれるぞ。問答無用で伝説決定やね。終わっても暫くは体の水分バランスってのが変になってた。ゆっくり時間かけて復活。ビールが旨い!よし、遊ぼう!そっから朝まで、NORIさんのDJを久々がっつり満喫させてもらいました。簡単に形容し難い、本物中の本物の伝道師の背中がそこにはあった。智也おつかれしたっ!

翌日はオフ。まだNORIさんが心の底に残していった音楽の余韻が残る中、洗濯して、細かい仕事を終わらせて、外に出る。この日は新潟まつり。
仲間と合流して、皆で河川敷へ。ここでも仲間が場所を押さえていてくれて、涼しさの中、皆で座って酒飲んで花火を観た。昨日の話や、最近の笑い話、連れてきてた子供の話、間に花火。至福の時だった。何も不安はなかった。不安と言えば、あまりにも満たされすぎていて、この幸せが途切れてしまうことへの贅沢な不安くらいだった。でも何も悪いことは起きなかった。皆、それぞれ持ち寄ったささやかな酒と食事で十分だった。新潟の皆のあったかい気持ちがあったからね。他はもう何も必要じゃなかった。花火でさえ、添え物みたいなもんだった。皆、楽しかったね。ありがとう。仲間のお店をハシゴして、旨い魚を食べて、笑って、そして、握手して、別れた。皆に出会えてほんと良かった。元気で!



戻る

トップ

(C)TBHR