MESSAGE FROM BOSS

2012.5.1(#2)

今はデータで音楽をやり取りしたり、それ以前に売り買いしたりする時代だから、俺の考えなんてとっくに古臭い事なのかもしれない。っていうかま、何が新しいか古いかっていうのはどうでもいい。俺にはどうでもいい。ただ、実際に目の前にあるCDを見てると、ここに音楽があるって事、
CDの中身が見えてるわけじゃないから、同じ事かも知れないけれど、データとしてパソコンに入ってる音楽よりは、少しは、音楽があるって実感がする。気のせいだったり、慣れだったりするのかもしれないけれど。ジャケットや写真には俺等の姿が写ってる。中ジャケットなんて最高だぜ。
ここまでやり切ってこそのTHA BLUE HERBよ。いつだって真剣よ。曲順を含む全曲とジャケットでTOTALなんだ。猛烈な早さで回転していた2012年の地球の上で、振り落とされまいと懸命に生きていた、俺等のTOTALの姿。何が言いたいのかというと、CDで出す理由みたいなもんです。
ずっと後の未来世紀のどこかの古ぼけた街角の骨董品屋で、古いCDを掘ってる人に届いたら、俺等の勝ちだ。そこまで届いてこそのCDの価値だ。
そしてこのCDと呼ばれる音楽収納形態よりももっと古いとされるレコードでも出します。軽く便利で簡単なモノが唯一多く生き残る世界で、確かに衰退していくのは必然かもしれない、このレコードというモノを創るのはすごい時間と手間がかかるのですわ。何と言うか、1度のミスを取り戻す
時間が、データはおろかCDよりも面倒なのです。時に、最近はレコードを創る場所そのものが世界的に激減してきてて、いや、言い訳じゃないよ。はい、アナログは遅れます。すみませんです。TBHRの責任です。俺等の仕事の締め切りは守ってはいたのですが、それ以降の行程で不具合が生じてしまった。また発売が近くなったら、いつものようにO.N.OかDYEのTWITTERで告知していきます。意地でも出しますので、お付き合い願います。



発売にあたって取材も受けさせてもらいました。その数30から先は数えてません。多くのメディアに足を運んでもらい、話させてもらいました。
アルバムを創ってた頃からO.N.Oと話してました。完成がまだまだ先だった時、O.N.Oは憶えてないかな、早くアルバムが完成して、またどっかにインタビューを受けに行く時が早く来ねえかな、と。LIFE STORY以来のその日々は桜が満開だった東京でした。CISCOがまだあった頃、俺等も
若かった頃の(今も若いけどね)、SELL OUR SOULの頃を、そしてその頃よりも少しだけ経験を積んだLIFE STORYの頃を思い出してた。だから5月の発売にしたんだ、とか。一緒に作業をしてた唯一の相方であるO.N.Oが、考えていた事を今になって知れたり、こっちも知ってもらえました。皆さん、ありがとうございました。楽しい時間でした。そこが紙であれ、ウェブ空間であれ、カラーであれ、白黒であれ、そして表紙であれ、皆、お金じゃなく、気持ちで来てくださいました。それは全て仕事であるのに、お金じゃなく、気持ちで来てくださいました。この事はすごく簡単に
言えてしまうけれど、誰かのためにする事は簡単ではない。来なかった方々をあれこれ言いたいわけじゃないです。自分等の方が無理を押し通し、楽をさせてもらっているのだと自覚しております。だからこそ来てくれた皆さん、本当にありがとう。だからというワケではないけれども、無論、いつだって当然ですが、本心でガチで話させてもらいました。おそらく5月、皆の目に入る機会が多い事と思います。色んな分野に顔を出してますが言いたい事は、言ってしまえば、一言で言えばアルバムを聴いてほしいって事だけです。そして、それは何故か?という事に尽きます。そしてその理由は1つではなく、ましてや当の俺等ですら気付かずにいた事も多々あります。それらを、聴き手の質問によって引き出されて、ああそうだった、などと思わされたりも。色んな場を用意してもらいました。前から繋がってた人との対談もあり、俺自身思いもよらない人との対談もあったり。
あの並びは驚くだろうな〜。コンビニでまじっ?って人いるんだろうな〜。実際に目で見て耳で聞いた事だけを俺は信じる。人間、いつになってもチャレンジは大切よ。勝負の時が来たら、誤解を恐れずに、自ら思い切って踏み出していかないと世界は広がらんぜよ。ま、ノリだけでここまで
やれりゃあばっちりだよ。貴重な話を聞ける機会を与えてくれて感謝してます。本流は何も変わっちゃいねえ。最後にはあのアルバムが控えてる。
「たとえ入口がレンタル 検索 WELCOME どっちみち喰らわせてやるよ手痛く」ってな。出されたもんは全部喰った。やれる事は全てやった。

各街、ポスター&フライヤー配布の旅に出てました。先発のDYEは福岡、沖縄、仙台。俺は名古屋、京都、神戸、大阪。もっとあちこちの街まで回りたかったのですが動ける日程ではそこが限界でした。各街の仲間が力を貸してくれたおかげで、裏路地の隠れた一軒まで行けました。今回も
本当に助かりました。名古屋のラブリー、京都は龍門、神戸は金山園、大阪はオモニで毎夜撃沈でした。皆、今回も多大な協力ありがとう!
各街、ポスター&フライヤーを配布してくれた皆もありがとうございました!それら1枚1枚が、地元の仲間に伝わっている事と信じてます。

ふーっ。長く困難な仕事だったが、もうすぐゴールが見えてくる。停泊していた船団をよいしょっと動かし、動いた事を全国津々浦々へ知らせて、実際にCD屋の俺等のCDの前まで皆に来てもらうという、献身に値する仕事。音楽創るのと同じくらい消耗したよ。やるだけやりきってやれたぜ。

ライブスケジュールも発表になってます。これ以降も随時更新していきます。現状1歩目は6月16日の北見から始まる形になってますが、公式なツアーのそれ以前の0歩目というか、その前にもう1個ライブ入る予定です。6月9日、山梨の甲府にいるはずです。詳細、経緯は来月話しましょう。


では。簡潔にいこうと思ってたけど長くなってしまったな。来月はもうツアーの入口にいるんですね。まずはアルバム、楽しんでください!

ILL-B



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