MESSAGE FROM BOSS

2012.6.1(#1)

6月。

1月1日からずーっと続いていた、THA BLUE HERB4枚目のアルバム「TOTAL」に関する仕事は、先月の時点で無事ゴールを迎えました。
あの、俺等しか知らなかった曲達は、一斉に俺等の手を離れ、既に日本中に飛び立って行きました。先行通販、そしてお店で買ってくれた皆、本当にありがとう。先行通販も、TBHR始まって以来の激混みっぷりでパニック寸前でしたが、そもそもレーベルで運営するこの通販自体が今回のアルバムを目指していたシステムだったので、ここぞの場面でのスタッフの驚異的尽力のおかげで、無事全ての発送を完了できました。
通販のみで売ってて、瞬殺だったDVD「TOTAL WORKS」、要望殺到につき少量ですが今月末辺りに店頭で再発売します。ごく少量です。

こうしている今も、普通の日、晴れた日、雨の日、向かい風、追い風、勝った日、負けた日、勝負の前、皆のそれぞれの生活の場面場面で、それらは鳴っている事だと思う。そうである事を願う。楽しんでください。今となっては、俺の方から付け加えるべき言葉はそれだけです。

「TOTAL」がこの国、この時代において、一体どんな存在となっていくのか、最終的にどんな評価を得るのか、判断は未来世紀の人に託す。

こっちのやれる事はやるだけやりきってやった。後悔はない。そして時は動いている。我々は先に進みます。そうです。ツアーに旅立ちます。

思えば2010年10月2日、舞台は北見HOOPLA。そこで別れたんだよなあ。あの夜、あの時点では、それまでずっと続けていたライブ行脚の生活に慣れきっていて、ここで終わっちゃうの?って心境だった。制作という、俺にとってはライブとは全く違うサイクルに突入する寸前、
実際それをやり遂げられるのか、少しだけ不安だったりもした。でもあの時点でずっとライブをやり続けるわけにはいかなかった。撃つべき弾がもうなくなっていたんだよな。3年半で179カ所、撃ち尽くした後だったんだ。あれから20ヶ月過ぎた。「また会おう」、あの夜の約束を果たす時が来た。今、俺等には「TOTAL」がある。強者ひしめく最前線でFULL MENTAL JACKETな弾丸を撃ちまくる稼業に戻ってきたぜ。

日程の詳細はライブスケジュールを。スタートは再び!北見から。もういつからこのパターンになったのか憶えてないけれど、節目節目は常に北見だった。あの映像に残っているPHASE 3の終焉と、ここから始まる新たな時代の文字通りの接点になる。またあの電車乗って行くんだ。

6月27日の名古屋から7月13日の広島までの9公演は、THA BLUE HERBのワンマンライブになります。少しずつだけど色んなアーティストを観れる日と違って、この日に観れるのはTHA BLUE HERBだけですが、今のTHA BLUE HERBの全てを観れます。無論「TOTAL」から、そしてこの15年間のクラシックスもたっぷりと。凄腕の照明&PA帯同で最初から最後まで自分等の音と言葉で夜を彩り尽くす。18時前後の開場、22時前後には終わります。1人でも友達とでも愛する人とでも。俺等を上げに来てくれ!皆の心の解放っぷりにかかってるんだよ!


それ以降もあらゆる街にお邪魔します。巨大フェス、各地元フェス、大空の下、真夜中のクラブ、ライブハウス、あらゆるライバル達との競演、場面は色々ですが、やるべき事は解ってる。どんな仕事も常にベストを尽くすだけ。共に良い一日を創り上げましょう。

ライブスケジュールには載っていませんが、6月9日に山梨県甲府KAZOO HALLにライブに行きます。そこは、そう、2010年9月19日に47都道府県の制覇を完了した場所。そこで6月9日、あの夜の開催をサポートしてくれた山梨代表stillichimiyaのエース、田我流のアルバムリリースライブがあるのです。それを聞きつけた俺が直接、速攻、田我流に電話をかけ、「YO田我流、あの日の借りを返したいから、俺等に前座やらせてくれよっ。PAさんのギャラとか足代とかはかかるけど、俺等のギャラはいらねえからっ!」と訴えて、サクッと実現しました。47都道府県制覇の地から、金とかじゃなく、気持ちで、文字通りツアースケジュール以前のゼロから始める、THA BLUE HERB第4段階目のツアーはそんな感じで始まります。その日、主役は俺等じゃない。昔ヘビーシックで観た彼のライブは相当キテた。バックDJも相当キテる。
俺自身も楽しみです。田我流の地元での晴れ舞台、彼等があの夜そうしたように、精一杯会場を温める所存です。派手に祝おうぜ〜!

ツアー会場限定発売のTーシャツ(XL、L、M、S、LADIES/Mの5サイズ、税込4,000円)のデザインはPCサイトから見れます。



戻る

トップ

(C)TBHR