MESSAGE FROM BOSS
2012.8.1(#2)
フジロック行ってきました。初日出て、2日目遊んで、昨日帰ったばっかりっす。さすがに3日間いちゃうとね、マジで社会復帰困難にまでなってしまうので今年は2日間いました。思えば2000年にホワイトステージで初舞台与えてもらってから、以降レッドマーキー2回、昨年はクラムボンのライブに出させてもらってって感じで、フジはやっぱり特別中の特別だ。大の大人の遊園地っしょ。あれ程大規模で、且つ日本人の何つーか規律っていうか清潔感っていうか組織力っていうか、とにかく遊びやすさ、世界的にみてもトップっすわ。というわけで5年ぶり4回目、しかも12年ぶりのホワイトステージ、俺等も無論気合いガッツリ入ってたよ。俺等は今年の3月くらいから、あの場での50分間をずっとイメージしてきたんだ。本当だよ。当日は朝8時に都内出陣。途中で寄ったSAとかで既にめっちゃ暑い。こりゃあ俺等の出番15:45辺り、やばくね?なんて思ってましたが、苗場に着くと、山って事もあって、風が気持ち良かったね。そのまま楽屋へ。隣は「THE BIRTHDAY」。ちょうど先日の札幌でライブの打ち上げしてたらKOJIの店でチバ君と会って乾杯してフジでって
言ってたんで良い感じで再会。先方は俺等と同じ時間のグリーンステージ。しかも修羅場くぐりまくってる先輩。さっそくフジの懐の深さにワクワクしてた。
本番1時間前、ステージ裏へ移動。47都道府県全部に筋通して、12年かけて、遂にここまで戻ってきた。ちょうど12年前の明日、俺とDYEとKOJIとUMEはここにいたんだ。その日の事は今もYOU TUBEで垣間見れる。あれから、時間は確実に経った。初期衝動のバケモンのような12年前とはもう違う。どっちが強いとかじゃなくて、あの頃とは違う。今は今だ。今、ここで、ぶちかませるかが全てだ。ここを越えないと先はない。ここを越えれれば、また見た事がない世界が待っているはずだ。そんな予感がする。静かに本番を待つ。本番。12年前と同じスタイル、俺が先に出てって、アカペラでキックする。「FUJI ROCK, FUJI ROCK, BIG FES AND DREAM!」。そこからきっちり50分。魂を燃やし尽くした。日本語で、HIP HOPを、この腐った国で腐り切ってねえ何かを、ばっちり堂々とレペゼンしてきた。ぶっかましたぜえ!ずっと向こうまで、顔が見えないくらい向こうまでお客が見える。皆、両手を挙げているのは見える。ありがとうございました!ほんと、これ以上ないってくらい上がったよ。12年前の誰も観た事がない状況化での一種のショックというかトラウマみたいなのとは違う。ビギナーズラックとも違う。既にキャリアも実績もあって、あいつらはやるやると言われて、当の本人も無論やる気で出てって、そして、想像のはるか上を越えていけた。それは50分間だったが、密度の濃厚な瞬間の連なりだった。死の直前まで近づいて、戻って、生を爆発させた。って大袈裟かい?それがさ、あながち大袈裟でもないんだよ。なっ!とにかく、俺等はまた大きく成長できた。あの時間、あの場所を選んでくれて、暑さの中、無数の言葉を
受け止めてくれて、要所要所で上げてくれて、そして最後の最後にあんな風に上げてくれて、あんな喝采を与えてくれて、皆、マジで、本気で、ありがとう。
音楽やり続けて良かったとさえ思えたよ。信じる道を進んで行けば、こんな事が待ってるんだって思えました。儚くも、究極な達成感でした。ありがとう。
楽屋に戻る。チバ君もいた。良い顔してたな。良いステージだったんだろうな。同じ時間には他にもすげえ強者がライブをやってた。しかもまだ初日の夕方。
これからもどんどんどんどん出て来る。フジロックすげえなあ。よし!遊ぼう。俺等の出番は終わったんだ。しかも良いのできたし!言い残しも後悔も全くない!残りは目一杯遊ぼう!まずは〜、酒!乾杯!雲が出てきて、涼しい。去年はマジでサバイバル級に天気悪かったから、天国だぜ。そのままホワイトへ。
「GOSSIP」。ヴォーカルの女の人、最高イカしてた。去年観た「CSS」を思い出したな。声量もスゲエ。音もシンプルで良い。裏では「DJ KENTARO」と再会。これから本番って事で良い顔してたよ。フジ来て思ったけど、皆、これから出て行こうとしてる奴は、男も女も、白人も黒人も日本人も、皆、瞳の奥にぶっ殺しに行くっていう狂気を宿してる。余裕かましてヘラヘラしてる奴は1人もいなかった。そこがすげえフェスなんだよなあ。だってさ、マジですげえ奴等ウジャウジャしてっからね。その位の気持ちじゃねえと踏み出せねえよな。KENTAROもいつもの優しい口調の中にもそれを感じた。またゆっくりな。そこからはやっぱりここって感じでフィールドオブヘブンへ。去年も結局ずっとここにいちゃったんだよな。まずは「GRAVITYFREE」に挨拶。1年ぶりの再会。仲間も皆元気そうだ。そして本当にヴァイブスが温かい。会場全体が温かい。帰ってきた感出まくり。そこからの「TOOTS AND THE MAYTALS」。一緒に行った仲間の推薦だったんだけど、えらいヤラレてしまったね。レゲエって括りなのか、その辺の事はよく分からないけど、あれ完全にソウルっしょ。JBもアイザックへイズもマイケルもPファンクもサルソウルも全部入ってた!マジでビビった。。。TOOTS先輩、凄すぎたわ。フジのいつものパターンっていうか、それまで全然知らなかった音楽にこうして出会えるのが醍醐味だよね。結局最初から最後まで2時間がっつり観てたね。しかも聞けば明日もやる!やった〜!そこから「JAMES BLAKE」。最後の1曲でしたが唯一知ってる曲でした。昼間俺等が立ってたステージ、ディープなスモークで、超幻想的になってたね。そこから「FACTORY FLOOR」へ。バキバキでした。凄かったっす。ステージ裏では久々「GOTH-TRAD」に再会。自信に満ちた顔をしてたな。
ばっちり。で、いつものグリーンカレー喰って宿へ。フロントでこれまた久々に「KEN ISHII」君に再会。今から出番らしい。全くフジロックは果てしねえ。
翌日は昼1で「SEUN KUTI & EGYPT 80」へ。強烈なリズムとSEUNの煽りまくりのMCが良かった。「おい日本人、眠いの?」「やる気あんの?」って。前の日の酒もダンスと炎天下で抜けていく。SEUN、熱かった。親父さんのステージは観た事ないけど、観れて良かった。SEUN、マジ熱かった。からの〜、2度目の「TOOTS AND THE MAYTALS」だ〜。来た〜!この人、やっぱり良すぎる〜。毎回、ブレイクの入れ方に完璧に持っていかれる。あとステージでの立ち振る舞い、曲のアレンジの多彩さ、マジで一々勉強なる。知れて良かった。あんなベテランになりてえなあ。ってまだまだ先は、やはり、長いね。もう知ってたけど。そこからフィールドオブヘブンへ。DACHAMBOの「AO YOUNG」そして「佐藤タイジ」君にも久々再会。皆、良い感じ。スゲエ奴等なのに互いの音楽への理解があってリスペクトがある。そして本日のヘブン最後のアクト「STEVE KIMOCK」。更にキーボード「BERNIE WORRELL」っしょ!いやいや、参ったわ。脱帽。1部、2部そしてアンコール含めて3時間超。夢のような時間だった。素晴らしかったっす。先輩、スゲエ人、沢山いる。世界は広い。それが分かっただけでももうばっちり。よし!帰るか。GRAVITYFREEに挨拶&礼して、ヘブンを後に。ちょっと一杯のつもりで寄った日の出食堂、KARMAでえらい飲み過ぎて(ゴチでした!)、明るくなりかけに帰還。すぐ起きて、長い道のり経て、札幌に帰ってきました。3日目も間違いなかったのだろうね。ほんとあんな場所知れて、出れて、遊べて、インスピレーションたっぷりもらえました。また出れるよう、この先も精進してまいります。押忍!
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