MESSAGE FROM BOSS

2012.9.3(#3)
米子。2年ぶり。しかも今回は野外。朝6時に家を出て飛行機乗り継いで着陸。鬼太郎のお出迎え〜。外に出てみると、衝撃的に激暑い。札幌はその週にビアガーデン終わったっていうのに。こんなんで野外ってお客大丈夫?ってくらい暑かった。モクモク巨大な入道雲も北では滅多に見れないね。出番まで時間があるので宿へ。夕方、会場へ。着くとちょうどCRO-MAGNON!夕下がりにばっちりハマってたね。会場全体緩い空気が流れてて、音に揺れてる。最高。天国っすな。出番はその日のトリ。知ってるとは思うけど、俺等のは緩くはないぜ。いつも通りやるだけ。すっかり辺りに立ち込めた暗闇がお客を1人1人、音と言葉の世界に包み込んでいく。後で聞いたけど、空には星、ステージはるか後方には、まるでVJのように稲妻がずっと輝いていたという!
想像力が極まった60分。皆、ありがとうございました。その後も仲間達と最高すぎる時間でした。ほんっと独特にぶっ飛んでる、米子恐るべし!ちゃす!

そこから東京へ。宿は大久保のディープな韓国人街界隈。凄かった。宿にいても、コインランドリー行っても、公園行っても、日本語聞こえてこない。。
チェックインして「インターネットできる?」って聞いたら、「多分できます。できない時もあります。」「ほう。。うん。。確かにできないね」とかやり取りあって、ここに4泊か〜って思ってる内に、フロント通って外行く度に国籍不明同士が何気なく挨拶交わしてって感じでゆっくり馴染んでいって、ある朝はフロントのソファにフランス人の一家が並んでペヤング焼きそばを喰ってたり、ロビーで新聞読んでたらありえないくらい蚊に刺されたりとか、終いにはビーサンをペタペタ鳴らしながらガリナシ君食いながら歩いてたな〜。道に立つ売春婦の影、中央線の走る音、野良猫、最後の夜は何か勝手に寂しくなってたな〜。あんまり東京では感じた事のない感覚だった。何かここんとこ韓国とはさ、色々あったっしょ?笑えねえ事もあるし、これからも起こるだろう。そんな時に韓国人街に数日ですが生きてて、ま、簡単な事は言えねえけど、難しい事が山盛りだけど、言えるのは、ケンカ腰に飯は旨い!大久保、オモロい街でした。この街にずっといたら面白い曲書けそう。あの暑さといい、いつかの旅を思い出してた。そこで細かい仕事をしてました。
新宿LOFTのフリーペーパーでソウル・フラワー・ユニオンの中川さんと、そしてSAMURAI誌でBRAHMANのTOSHI-LOWとサシの対談してきました。
ソウル・フラワー・ユニオンとは今度10月にLOFTで対バンさせていただきます。あの辺野古以来。TOSHI-LOWとは今年顔を合わせる機会が多いね。
それは同時に自分が最前線にいるという証でもある。真の強者2人と、共に終始良い話ができました。貴重な時間を与えてくれた両誌に感謝っす。

新宿。2年ぶりのRED CLOTH。前回やった時は毛皮のマリーズと対バン。今回は赤い公園。毎回一筋縄ではいかないブッキング。俺等もノリに乗ってく。
19歳3人、20歳1人、全員女子のバンド。俺、40歳。正直どう接していけば良いのか分からんかった。リハ、お互い礼儀正しく挨拶。いやいや今夜、一体どうなんの?って感じ。でもフタを開けてみれば簡単だったね。音聴きゃ早いよ。歳とかは別に大した問題じゃない。まだまだこれからだとは思うけど、何より腹括った音が聴こえてきてた。それがあればばっちりっしょ。出番を終えた4人と、お疲れ〜って感じでワイワイ話す。全然話せます。で、俺等。しっかりやらせてもらった。逆に力入りすぎてたかな。俺等もまだまだこれからだよ。もっともっと良くなりたいと思ってるしさ、実際に良くなってく。不思議な余韻が残った夜だった。接近戦、アゲてくれた皆、ありがとうございました。赤い公園の皆も元気で。今度は呑もうぜ。RED CLOTH祝9周年!

横浜。ここも2年ぶり。舞台は俺等にとってはこの街のホーム、LIZARD。しかも対バンは前回に続いて非通知045代表、サイプレス上野とロベルト吉野。お互い1MC1DJスタイルで、今となっては随分少なくなったけど、ライブをすげえ大事にしてて、HIP HOPの畑はもちろん、もっと大きな世界の現場でもがき闘ってきた。スタイルは違うけど、これさえあれば良いって共通項がある。それは、とにかくHIP HOPが好きで、何つーか、いつどこで会ってもB-BOYの会話なんだよね、俺等。出番は奴等が最初。俺等もすげえ構成を凝ってるんで、あれ、どれだけ再現が大変なライブなのかがよく分かる。今回もばっちり。で、俺等。俺等にはこれしかねえっていう全てをぶつけさせてもらった。生と死の狭間まで近づき戻ってきた。皆、ありがとうございました。あの両者が同じステージを分かち合い、そしてそれらを楽しんだお客があれだけいたという事、あの地下にいた俺等しか知らない最高に幸せな夜だった。

三重。四日市。三重自体は2度目だけど四日市は初。横浜から電車乗り継いで到着。すぐに会場YUDELINSへ。ライブでも言ったけど、実現できたライブの中では、ここ三重がPHASE 4、1番最初にライブのオファーをくれた街。時間をかけて準備してきたんだ。主催のコバやん共々俺等も気合い入ってたよ。リハやってると京都からKURANAKAも到着。久々〜。三重代表YUKSTA-ILLも来た。初めましてだけど、俺は音源チェックしてた。ヤバいよ。マスト。
役者が揃ってくる。まずは飯。近海の幸、極上松坂ローストビーフをたっぷりいただき準備万端。で、本番。長丁場だったけど、あっという間だったね。
最後は暖かい雰囲気で「この夜」に到達できました。あなたが心を開いてそこにいてくれたお陰です。皆、ありがとうございました。最後は地元のDJを聴いて、乾杯して、話して、笑って、ばっちりな夜でした。この街で受け継がれてきた音楽と仲間の輪があちこちに感じられるナイスパーティーでした。

尾張一宮。この日は車で移動。途中四日市名物「とんてき」を喰う。赤福氷は行列が凄くて諦めた。夕方には到着。雰囲気のある町並み。この日は一宮のピカンテというメキシコ料理屋さん主催のパーティー。そこはHIKARUとかもよくDJしに行ってるらしい。会場はSTYLE。音がタイトで良い感じ。こりゃ夜が楽しみだ。DJもKENKOUやJAGUAR Pと知ってる顔。皆で飯。うま屋。出てくるもの全てがヤバかったっす。激旨屋。俺、ライブ前なので酒呑めないのがつらかったっす。この日の本番は早め。お客もしっかり入ってくれてた。さあ行くか。初っ端からずっと突き抜けてたね。3連戦最後の分、こっちのクオリティもばっちり。お客のノリもばっちり。で、すげえ事になってました。初めてなのにあのシンクロ具合はヤバい。皆、ありがとうございました。
終演後も店を変え、地元や近郊から集まった仲間が混ざりあって良い時間が過ぎていきました。色々もてなしていただき感謝っす。また会いましょう!



旅は続きます。9月も大きなヤマ場が目白押しです。プレッシャー、ライバル、疲れ、恐れ、それらをどれだけ楽しめるか、でしょ。こう言うと簡単だと思ってると思うかもしれないけれど、俺も毎回一杯一杯。余裕で勝ってきてるわけじゃない。必死で生き残ってきてる感が毎回ある。それが音楽だろうが、何だろうが、仕事ってのはそういうもんだ。そこ越えられねえと続けられねえ。強制されたワケじゃない。自分で選んだ道だ。ありがたく楽しんでやるぜ。
ILL-B



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