MESSAGE FROM BOSS

2012.10.1(#2)

水戸。久々の上陸。過去の二夜と同じく舞台はBUBBLE。しかも11周年の祝いの夜。茨城空港ができてたから札幌からいい感じで行けました。この日はPAのナオミも来てくれたし、箱の音響もばっちり。今も止まらない伝説のHIP HOPタウン、水戸でのライブは独特の緊張感が常にあるよね。極上の鴨鍋たっぷり食べて本番へ。箱に着いて控え室へ。で、1番最初に会ったのがL.T.SのGOCCI!しかも!このタイミングが初対面。お互い同い年。キャリアも出てきた時期も近い俺等。ずっとこの世界に生きててここで出会ったんだ。挨拶もそこそこにまずはお互いライブ。いいね。TAD'S A.C.も来て、L.T.S.のクラシックにお客も上がってる。俺等もがっつりぶつかっていった。お客もがっつりぶつかってきた。この日も熱かったぜ。ありがとうございました。
終わってからは力を抜いて、昔からの水戸の友人、そしてGOCCIやTAD'S A.C.達とワイワイ呑む。10年以上分話したい事があったんだ。良い夜でした。

宇都宮。かつてPLANETという箱がそこにはあって、そこで俺等、過去何度もライブやらせてもらってきた。この日はPLANETが新潟に移転してからの初のライブ。舞台はNEST。ここも老舗。ずっと昔から繋がってはいた。タイミングを長い間計って、そして遂にその時は来た。ナオミも引き続き帯同。音楽がしっかりと中心にある箱っていうのはどこの街であってもすぐに解るね。楽しみ。この日は何か街コン?ってのやってて街が賑やかでした。
箱に戻るとストイックな音楽ジャンキー達ががっつり入ってた!これにはアガったよ。で、本番。このライブがとんでもなかった。何度も宇都宮では良い夜を過ごさせてもらってきたけど、楽に全てを超えたね。凄かったね。心の深い部分での一体感が究極でした。これはステージの俺等だけじゃないはずだと、多くの人と繋がっていたと今でも確信してる。諦めずに長くやってるとこんな日があるんだなって思った。ありがとうございました。また会いましょう!

姫路。向かうは最高音響を擁するFAB-SPACE。2004年初上陸以来、数えきれない夜を分かち合ってきた。神戸空港着陸。からの〜洋食の朝日。ここはマジ名店っす。ビフカツ最強。こんな店地元にあったらな。からの〜加古川、FACTORY NO.079へ。夕方姫路到着。まだ暑かったね。少し宿で仮眠してリハ。神戸からSTATE、ARCHITECTも合流。どんな夜になるかはステージに上がってみないと解らない。でも持ち得るベストを尽くすべく、リハも音、照明共に入念に。飯。何やら自信ありげな主催のタクちゃんが連れてってくれた先はスペインバル。いや〜出てくるもん全部旨かった。ゴチした!
で、本番。ステージ上がって直感でお客のテンションが何気に低く感じた。なるほど。ならばって感じで煽っていく。時に挑発すら投げかけながら。段々と近づいてくる心の距離。一か八か遠慮なし。ぎりぎり最後に全員で到達できたと思ってます。底にいてくれた皆のおかげです。ありがとうございました。

AIR JAM。どこも等しく貴重な機会なんだけど、ここも絶対に落とせないヤマ場中のヤマ場。フジロック終わってからはずっとこの日を頂上と定めてた。
昨年の横浜開催の時にも難波君からオファーを受けてて、でも製作期間中だったから断ってた。北九州の宿に籠ってリリックを書いてた時がその前日で、俺、難波君に電話したんだ。向こうはちょうどリハ直後でステージの上。俺は「健闘を祈ってるよ」と伝えた。そして難波君は「来年は頼むよ!」って言ってくれて、その時点で今年の出場は決まったようなもんだった。今まで出たどんなフェスとも違ったな。とてつもない強者達がひしめいてるんだけど、一体感というか仲間意識というか、でも決して強制的なもんじゃなくて自由な空気もあって、でも負けず嫌いのバケモンみたいな奴等があちこちにいて、とにかくエラい楽しい事になってました。俺等は2日目の2時半頃に出番。太陽が頭上で輝いてた。はっきり言って俺等にはアウェイだ。HIP HOPからは俺等だけ。でもね、ステージに上がってしまえばジャンルなんて関係ない。絶対に通じると信じてた。だって日本語だもん。気持ち込めて話しかければ通じるはずだと。そういうパーティーだと。無論楽しみにしてくれてる人もいるはずだし、舐めてかかってる人もいるはずだ。でもね、絶対に説き伏せる
つもり満々だった。持ち時間は40分。それは一瞬の出来事でしたが、イメージの上を行く、真昼の夢のような、貴重すぎる時間だったよ。ステージから見えた景色は今も目に焼き付いている。東北へ伝えたい事、全て言わせてもらいました。ありがとうございました。
しかし俺等の時間など、この日ではまだまだ序の口。俺の達成感を根こそぎ揺らしにかかってくるがごとく、スゲエ奴等が次々出てきやがる。プロばかり。またどいつもこいつも尖っててカッコいいんだ。ったく参っちまうよ。ワクワクと、なんつーかその、ポジティブなんだけど一種の悔しさのような気持ちが終始こみ上げてきて、それが他のどんなフェスとも違って、とにかく独特でした。馴れ合いでもなく、嫉妬でもない。友情と負けず嫌いが見事に共存していたね。まだまだ上には上があるという事を、繰り広げられる目の前のライブを観ながら納得させられてました。愛と希望、言葉にするとそこら中に安っぽく転がってるものと同じに読めるかもしれないけれど、あの場にあったのは、あの場の皆で共有してたのは、その中でも信じるに値する純粋さを持っていた。そしてそれらは儚くもあの日で消えてしまってはいない。今、まだ自分の中にちゃんとある、そう思う。誤解や勘違いや無理解に取り囲まれていたとしても、そこが自分の選ぶ最良の道だと信じて進んで続けていけば、良い事あるよ。解ってくれる人は必ずいる。イケイケで頑張っていこう。
ハイスタンダードの御三方!そして!あの日会った、愛すべき偉大なる音楽馬鹿野郎達。心からリスペクト。また勝負できるように俺等も精進続けていきます。AIR JAM、ナイスパーティー!



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