MESSAGE FROM BOSS

2013.7.5(#3)
渋谷。ここも大舞台、O-EAST。相手はtoe。そして前売りは完売。ヤバい夜になる予感ビッシビシ来てたね。気合い入ってたよ。俺等をそこで初めて観る人も確実に半分はいるはずだ。先行は俺等。後に控えるは強者toe。どっちみち、彼等が全部持っていく筈だ。そこでどれだけのインパクトをお客の心に残せるか。昔はいつもそういう勝負ばかりだった。最近は赤コーナーでのブッキングが多くなってきてたから、このタイミングで初心に帰るのは意義がある。PAナオミ、照明畠中両氏も準備万端。音も光も映えまくる大きさの箱。後はやるだけだ。天気が良くなく、しかも早い時間の開場にも関わらず、沢山のお客が詰めかけてくれた。さあ始めよう。時に煽り、挑発すらも織り交ぜながら、お客を言葉だけで束ねていく。それぞれの価値観の違いを乗り越え、どう巻き込んでいくか、いつも通り、一瞬たりとも気を抜けない濃密な60分だった。最後はズッド〜ン!って大爆発でした。そこで聴いていてくれてありがとうございました。究極に楽しかった!そしてtoe。ばっちりだったぜ。言葉の音楽と、言葉を用いない音楽、でも目指す高みは同じ。一緒に1つのステージを分かち合えて光栄でした!

町田。帰ってきたぜ。4年ぶり2回目。イカレた仲間達と遊べるのを楽しみにしていたよ。渋谷から下北沢経由で到着。そんな遠くもないし、同じ都内だけどやはり独特の空気だ。迎えてくれたのは!盟友YAMAZIN。お互い長い時間、この世界で生き残ってるな。最初に会ったのなんて、まだTHA BLUE HERBではなかったからね。東京にウータンのライブ観に行った後、六本木のバーでマイク持てるってんで行ったら、先にマイク握ってたのがYAMAZINだった。最近は涙と笑いを見事に両立した境地に辿り着いた。いつどこで会っても俺等は変わらねえ。いえ〜い兄弟!しかもこの日はMEANINGというバンドも一緒だ。去年のエアジャムでも同じステージだった。前売りは完売。先行はMEANING。初っ端からホットだったぜ〜。完全に弾みついた。そしてYAMAZIN。この日も自身のワールド炸裂。マジ誰にも似てねえ。ほんと希有。で、俺等っす。超熱かった。ショートパンツで出て行って良かった。危なかった。久々の町田、荒ぶる皆のおかげでラフでタフなライブでした。楽しすぎた。こういうヤマは成長できる。そこで聴いていてくれてありがとうございました。パール、色々ありがとう!

沖縄。8ヶ月ぶりの帰還。いつ行っても意味深い時間を過ごさせてもらってきたが、今回は特別な日。68回目の慰霊の日。こんな大切な日に皆に足を運んでもらう事自体、ある種の申し訳なさのような感情があったけど、やるからには、来てくれたからには、全力で言葉と音を鳴らす。こっちはそう腹を括ってた。
箱は初めてとなるOUTPUT。音は申し分なし。飯はみかどのちゃんぽん。麺じゃないんだね。これ、今回ハマっちゃったな。3回行ったもん。旨かったです。
さあ本番。久々だった。東北東海岸でライブをやった時以来の感覚。俺よりも生と死の核心の多くを知る人達の前に出て行って、それを語るという感覚。皆の深い器に吸い込まれていく想い。しっかり2時間。今持ってる全てを表現させてもらいました。そこで聴いていてくれてありがとうございました。巡り巡って68年後の夜、月が1番近づいた夜。音楽を鳴らせる、踊れる、集まって遊べる、酒を呑める、笑える、楽しめる、この平和。貴重だね。貴重であるという事を身をもって学べました。いつもの仲間、あの夜初めて会った人、沖縄の皆の平安をいつも祈ってる。OUTPUTクルー!色々ありがとう。引き続きよろしくね!

翌日は海辺でBBQ。美しいサンセット、そして上空には戦闘機やオスプレイが。酔いと想いは尽きない。やんばる地鶏!猪!アグー豚!ごちそうさまでした。

そこから石垣島に飛んで、1人、どうしても行って食べてみたいお店がありまして、西表島に行ってきました。俺あたり、地元札幌から聴いてくれる人を求めて自ら体を運ぶのですが、ここ西表島でお客を待っているお店、事実こうして札幌から人が訪ねてくるお店。さすがに滋味に溢れてました。いまいちそこで何を考えていたか定かじゃないっす。透き通った出汁と泡波の向こうの小宇宙トリップ。それらを感じられる自らの疲れをほぐしてました。ごちそうさまでした。

石垣島。3年前に1度1人で旅して以来、ここでライブやってみたいとずっと思っていた。THA BLUE HERBとしてはキャリア最南の地。2日前には前入りしてあちこちで遊んでました。"あむりたの庭、そして音楽"で3日間旨い昼飯いただき、"島うし"でワイワイ肉喰ったり、石垣が誇る名店中の名店"COCOSONE"で白百合呑んだり、川平湾に行ったり、晴天続きの連日、石垣の仲間の御世話になりっぱなしでした。でもライブ当日はさすがにビーサン脱いで、スニーカーにチェンジ。何せこっちはそもそも仕事で来てっからな。やるときゃやるぜ。箱はメガヒットパラダイス。ここの力君にいきなりメールして、ここまで長かったけど、遂にその日は来た。PAでナオミも来てて入念に音作り。何やら本番は灼熱な予感。さあ乗り込もう。遥か北海道から、俺のイルな言葉が通じる最南に。
受け止める皆のエネルギーも最強!とてつもない磁場がそこにはあったね。「ヤバい!ヤバい!」ってずっと思ってたよ。楽しみにしていた時間に比べたら、それはあっという間だったけど、待った甲斐のある永遠だった。名残惜しすぎた。そこで聴いていてくれてありがとうございました。力君、色々ありがとう!

前夜の、そして八重山での1週間の余韻を大いに引きずりながら、新石垣空港を離陸。目指す地は札幌ではなく大阪。そう、もう1つ仕事がある。仕事と言うか果たさなくてはならん約束がある。行き先はJOULE。待ち受けるはMIGHTY CROWN。そう、MIGHTY CROWNのMASTA SIMONとSHINGO★西成と創った「MY PEOPLE」をブッかますために。リハの段階からあちこち強者だらけ。俺もその日を形作るパズルの1つ。MIGHTY CROWNというアートの完成のため、出来るベストを尽くしにやって来たんだ。そしてそれは、濃密な宴だった!本当にいいもん魅せてもらいました。MIGHTY CROWNという、これまで俺自身、知ってるつもりではいた、巨大なヤマの、実際の凄みに触れさせてもらった。本物。そしてそれを支える多くの熱情、献身、信頼、愛にも。そして!PAPA B、NG HEAD、ジャンルこそ違えど(大した問題でもない)、マイク1本で生き抜いてこられた理由を知りました。勉強になりました。俺もまだまだ精進します。

しっかし6月は長い旅だった。いつもと違うのは何故だろう。移動距離かな。いつどこからでも走り出せるかい?いつどこからでもどこへでも旅立てるかい?

良い夏を!

ILL-B



戻る

トップ

(C)TBHR