MESSAGE FROM BOSS
2014.5.20(#2)
京都。帰ってきたぜ。第2の故郷。昨年末以来。通算回数はもう分からん。この日は木屋町にある立誠小学校という廃校を舞台にした街中フェス。その名もスキマアワー。場所もメンツも初めてづくし。しかし小学校ってほんと久々に足を踏み入れた。そこに通ってたワケじゃないのに懐かしさがあった。出番まで、校内やグラウンドで色んな想いに浸ってた。この日はトリ。凄かったね。いつ、どこであろうとも、もう何度もお客は入れ変わってるはずだけど、京都は京都だった。皆、熱く、終始俺等を上げ、支え、励まし続けてくれた。そしてその理解は本当に深い。ありがとうございました。途中軽くトラブルもあったが、命がけで表現している只中の人間を逆撫でるとああなる。こんな機会は滅多にないから言っておこうか。俺とお客の間の、つまりは俺等の、その場限りの、ゼロから構築してきた空気ってやつ。どうせライブが終われば消えてしまう程度のもんだけど、信じていない人にはただの透明なもんだけど、まさにその一瞬のために、俺等も、
呼んでくれた人も、長い時間を費やしている。呑み過ぎる事は俺もよくある。上がって、ついつい行き過ぎる事、それ自体は否定は出来ねえ。興奮の源が俺の言葉であろう事も理解してる。しかし、あの場の空気、それを読めねえ行動には曖昧な態度では断固済まさねえ。そこを守るためなら俺はなりふり構わねえよ。ゴール間近のマラソンランナーには触れちゃならんだろ?完投間近のピッチャーには手は出さんだろ?超えちゃならねえ一線がある事を、何卒ご理解願いたい。
京都、皆なら解ってるだろう。俺等は長い時間を超えても尚、ああやって集まって、新しい未来を分け合う。死んでいった仲間もいる。色々あって来れなくなる人もいる。そもそももう俺等の音楽に価値を見出せなくなる人もいる。悲しいがそれもよくある話だ。ただまだ終わっちゃいない。まだ過程なんだ。少なくともやってるこっちはそう思っている。そう思って、練習して、長い距離を移動して、気持ちと体調を整えて、地元の友人の多くの協力を得て、皆の前に立つんだ。
後はもう皆の受け止め方次第。送り手と受け手で創る空間彫刻なんだよ。与えられた時間の間でどこまで行けるか、それはいつもよく言うが、受け手の皆の心の開きっぷりにかかってるんだ。また遊ぼう。またあの頂上の更に上を征服しよう。そしてそこからの景色を楽しみ、そして笑って別れよう。京都、愛する我等が第2の故郷よ。絶える事のない悠久の歴史の末裔達よ。君の街の歴史にほんの一瞬でも俺等の物語を残せて光栄です。また遊ぼうぜ。マドナシ、お疲れでした。
そこからMUSEに行って、LAINY J GROOVE+田我流+奇妙礼太郎のライブを観に行きました。皆、とても素晴らしいパフォーマンスでした。色々発見や学びがありました。行貞ありがとう。そこからは恒例の激ウマ龍門、からのポン。いつもの狂都の愉快すぎる仲間達と、翌日笑い疲れするくらい、延々としょうもない馬鹿話で笑い倒した。翌日は京都オフだったので、田我流と二人でレコード掘りに行きました。桜も残ってて、天気も良くて、色々話し、穏やかな時間でした。
岡山。約1年半ぶり。ここは前回のライブ、良い感触が残っていた。しかも今の店舗は5月で終わってしまう。だからぜひとももう1度やりたいと思ってた。岡山空港到着時刻が20:00。で、帰りの飛行機が翌朝8:15。なんと12時間しかねえ!おっしゃ〜楽しむぜ〜。お店のボス丹正と主催のLEESOKが迎えに来てくれた。早くも丹正の爆笑トークに巻き込まれながら箱へ。ナオミと合流。からのリハ。前回よりも俄然音がタイトになってる。これは楽しみだ。飯は焼肉大幸。ここ、激旨。しっかり喰っていざ本番。結果、やっぱり岡山はヤバかった。間違いない。キレまくってた。100分間ずっと、集中力が高い、深く密な会話が続いてた。ありがとうございました。で、岡山の新旧の顔役達と呑んで笑ってを繰り返し、ボロボロになって札幌まで辿り着いた。丹正、新たな門出、成功を願ってるよ!
浜松。1年3ヶ月ぶり。セントレアから一路東へ。途中立ち寄った浜名湖はすっかり春爛漫。今年初の半袖。箱は前回と同じくFORCE。今回はPAのナオミが来れなかったのでダイが1人で音を組み立てていく。この日は競演者も豪華。この界隈の強者がひしめき合ってる様相。それを横目に俺等も気合い十分。静かに佇む。頂以来となる静岡県。今回はたっぷりやらせてもらった。長丁場のイベントではあったが、だからといって疲れ冷めてるお客は置いてくぜ。親善試合しに来てる
ワケじゃねえ。賛否両論のど真ん中を突っ切って行く。100分。最後はばっちり到達出来てた。ありがとうございました。そしていつものように、死力を尽くし闘い終えたら、それ以上は余計なメンツも緊張感もなし。出演者、皆、壁取っ払って笑い合い、ねぎらい、乾杯を重ねた。HIROMATIC、ユウキ、お疲れさん。
伊勢。長年このライブ行脚を続けているが、時々やってくる初上陸の街。しかも世界に誇る伊勢。高速を降りて街に入った辺りから、既に空気はひんやりと何か特別な雰囲気を漂わせていた。街を離れ、山道を上っていくと、そこに今夜の舞台、RHYTHMはあった。既に三重の音楽家が集合してた。皆、一見悪そうな奴等ばかりだが、気持ちはオープン。ばっちりだね。飯は今年で39周年(!)を迎えたまんぷく食堂。定番からあげ丼。ライブ前には最高。しっかり補給。箱へ戻ると
盛り上がっちゃってる!あんなに色んなノリが入り交じった空間は久々だったよ。マイク1本でまとめあげるのは随分と苦労したが、それでもベストは尽くした。良い勉強になった。おかげさまです。ありがとうございました。最後までパーティーは上がり続けて、熱い伊勢のシーンを堪能しました。乾君、お疲れでした。
翌日は伊勢オフ。伊勢神宮行って清涼な空気の中、リフレッシュ出来ました。太平、ありがとう。詳しいガイドがいて助かったよ。夜はまたもやのからあげ丼!
米子。朝に伊勢を出て6時間。太平洋側から一気に日本海側へ。岡山から米子までの車窓、この辺が好きなんだよね。途中で降りて寄り道したくなっちゃうよ。ってそういうワケにはいかねえ。今夜は祭と激闘だ。HASTA LATINAの5周年。このめでたい夜にライブするのは俺等、CRO-MAGNON、TURTLE ISLAND。このメンツは中々ねえ。この男気ブッキングに応えたい気持ちで一杯だった。ただ、この愛すべき音楽大馬鹿野郎共には、マジでぶつかっていかねえと。。。。
そして今はあれから一夜明けた米子の宿の一室。まだ酔ってるね〜。しかしすげえ夜だった。壮絶な事になるのは上を読むと解る通り解ってはいたが、ここ米子はいつもながらとてつもない底力を秘めている。同じ時代を生き合わせた皆にもう1度乾杯だ。俺も含め、個人に出来る事は限られてはいるが、ああやって皆で集まればもっと大きな事が出来る。送り手、受け手が一生懸命にそこを目指せば、ああやって到達出来る。広がっていける。気付きはあちこちに転がっている。憧れたり、ぶつかったり、やられたり、元々負けず嫌いの集まりだから危うさを含む事もある。でも、音楽が間にあれば大丈夫だ。そもそもが俺等は皆が音楽で救われた奴等の集まりだから。何とかなる。良くなってく。ニュースも新聞も知らない場所に真実はある。事実あった。俺は目撃した。今もゴールは遠い。生きている内に辿り着けるかどうかすら解らない。ただ、現在、過程に生きている事こそが喜ばしい。HASTA LATINA、おめでとう。ハル、ユウジ、お疲れさん!
では、現場に戻ります。そこで待ってます。
ILL-B
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