ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB) MONTHLY REPORT 2007.10

どーも 早いもんでもう10月ですな。今年の夏はたっぷりライブに遊びに精を出してました。皆はいかがでしたか?
札幌はもうすっかり夏は過ぎ去って、秋が日一日と近づいてきてます。まだ残暑厳しいとこもあるんだろうな。日本も広いね。

9月は1日のマジカルキャンプを筆頭にLIVE STORYで列島を駆け抜けてました。一応先月のライジングサンまでがアルバム発
売に絡めたリリースツアーって感じで回ってたんですが、マジで日本は広い。当然そんなんで全て回れるわけもなく、これから
先は、ずっとこういう感じで可能な限り全国回ってきます。どさ回りしながら実力を付けていくPHASEに入ったってわけだ。
以前ダイと何気にまだ行ってない県を数えていたんですが本当にまだまだこれからっす。結構あるんだな、これが。「俺等ん所
まだ来てなくね?俺等がオーガナイズするんで来てよ!」って有志はここにメールください。10月は鹿児島、宮崎が初上陸す
る県なんで、近郊の人は是非聴きにきてくれ。

マジカルキャンプは今年から始まったイベントってことで、手探りな感じだったが俺等はばっちり俺等の音を出す事が出来た。
9月1日って言ってもさすがは北海道。もう冷えまくってましたな。冷気が支配する山の中。あの時間まで待っていてくれて
ありがとう。イントロをダイがかけた時にわき上がってきた歓声には驚いた。皆待ってたんだって思ったよ。緊張が勇気に
変わる瞬間だ。おかげで素晴らしい夜明けとシンクロする事が出来た。出番が終わった後も、最高な友人OKIさんと久々ゆっくり
遊べたし、地元の仲間も沢山いて、かなーり飲んでしまった。フジロックとかでは現場と家が遠いから、どんなに飲んでも帰り
の事考えて、割としっかりしてんだけど、今回は地元ってことで酔いすぎてしまって、かえって家が遠くなっちまってたぜ。

初上陸の長野、そして今年2回目の福岡、そして久々の松山、どこも素晴らしかった。携帯のレポートに書いてある通りの
盛況ぶり。そばと魚、そして牛肉の旨さに飛ばされっぱなしでした。本当にお世話になりました。また会う日まで皆元気で!

そして松山から帰ってきて、1日休んで東京リキッドルーム。ZAZEN BOYSとDJ KRUSH、そして俺等というありそうで
なかった組み合わせ。気合いが入らないわけがない。しかも俺等はトリ。着いてすぐにリハをして、静かに本番を待ち、間合い
を計り、落ち着いてステージに出て行き、そしてがあああっちりぶちかました。2ヶ月ぶりのリキッドルーム。今回も出音、
モニター、照明すべて言う事なし。ばっちりでした。そして何よりオーディエンスの皆!今回もいつもの事ながらばっちりで
した。まるで当たり前のように進行して行く意味深く濃密な時間。それらの瞬間瞬間に込められた皆の気持ちを、俺は見過ごし
はしなかった。そしてお互いがまたそこから去って行く。ゴールはまだまだ先だな。皆さん、ありがとうございました。

そして翌日は中野をうろつきながら、のんびりしてから名古屋に出発。前回名古屋駅のホームに降り立った時はそこから長く
続く全国ツアーの初日だった。あれからの日々を思いながら2周目の始まりに俺もダイも静かに燃えていた。ここからは先週に
引き続きクラナカが合流。しっかり肉喰ってラディックスに登場。ここももう何度となくライブしてる箱。多くの名古屋の強者
が立ち回ってきたステージ。気合いを込めてやらせてもらった。2周目ってことで曲目セットは若干変わったんだけど、1時間
半後、辿り着きたいと思っていた場所に至ってみれば、何も変わらない感謝の気持ちで俺の心は満タンだった。果てしなく
埋め尽くしたオーディエンスの皆、ありがとうございました。俺等の後の刃頭も野良犬からのスタートで上がったぜ!

そして翌日は大阪。関西アンダーグラウンドの最深部、我らの盟友クラナカの主催するZETTAI-MUの12周年パーティー。20
00年に俺等を1番最初に大阪にライブに呼んでくれたのが彼等。それ以来もう何度となく節目節目にライブをやらせてもらっ
ているのだが、そこで知った多くのメッセージ、ミュージシャン、オーディエンスの全てが本物。ここで幾多の伝説が産まれて
いった。今回は造船所跡を借り切っての大人の大騒ぎ。共演者もマジで半端なく、強者ぞろい。凄かったねー。残暑と、熱気と
情熱が1000人以上分渦巻いてた。ありえねえ空間になってた。俺等も心の底からのメッセージを、腹の底から叫んだぜ。
居合わせる事ができて光栄に思う。クラナカ!そしてスタッフの皆!君等は間違いなく1つの歴史を創っている。リスペクト。

そして翌日は京都。俺等の関西の心の故郷、木屋町。疲れもピークだったので、激ウマの中華喰ってスタミナ補充。FROM 福岡
OIL WORKSの面々とも初対面。お互い共通の知り合いもいて余裕でいい感じ。本番スタートは3:30。そこは、ステージも
なく、同じ目線で、押し寄せてくるオーディエンスに二人で立ち向かうスタイル。いいね。気持ち対気持ちのライブ。東京、
名古屋、大阪と続いたハードなツアーの最後。残ってる力全て出し切った。いつもの友人達の顔も見える。もう何度目か、数え
る事をいつしか忘れた京都の夜。俺は譲れやしないこの夜だけは。皆、ありがとうな。終わってからはポンに行って、軽く打ち
上げ。朝7時半を迎えてもなお研ぎすまされる一方の京都人のギャグに飛ばされまくって帰路についた。ふう。

ツアーレポートにダイのレポート、そして写真、動画が上がってます。

京都から札幌に戻ってすぐもう一仕事が待っていました。以前もここで言っていましたが、SEEDAというMCと1曲創ったんで
すよ。そんでそのPVを撮るってので、SEEDAを始め撮影クルーが札幌にやって来ました。場所は結構田舎の古い工場跡って
感じの所でした。すげーこんなとこよく見つけたなーなんて思っちゃいましたよ。北海道も探せば画になる所まだあるんだな。
撮影はいい感じで進んで行きました。SEEDAとも久々の対面だったんだけど、相変わらずいい感じ。笑いがわかるヤツとは話が
早い。かつSEEDAも仕事が早い。昼過ぎから夕方までそこで撮って、そっからススキノ出て、軽く撮って終了!終わってからは
旨い魚喰って、飲んで、俺はもう連日の疲れで早々にダウンでした。SEEDAはその後ダイとかと合流してたらしい。SEEDAの
アルバムは10月17日発売。俺とSEEDAの曲はタイトルもズバリ「MIC STORY」!思えば6月の渋谷タワーレコードでのイ
ンストアライブにSEEDAが遊びに来てから始まったプロジェクト。お互い札幌と東京と離れていたが、メールで2小節ずつとか
リリック書いて、送って、それ読んで、また片方が書いて、送ってってやっていく内に出来た曲。俺自身、他のMCとマイクリ
レーする曲はあまり創った事がなかったんだけど、誘われて、よし!と思い切ってやってみたら良いのが出来た。SEEDAの持っ
てる熱いハングリー精神に俺も随分と力をもらった。SEEDAやSEEDAの周りのMC達も、俺より年こそ若いけれど皆熱く、いい
曲創ってる。しかもそれを自分等でビジネスに繋げようとしてたりするとこなんか、昔の俺等と変わんねえ。昔凄かった話だけ
で、今、何もやってねえ奴らよりも全然熱い。そういうMCに誘ってもらって、一緒に曲を創る事が出来て俺はマジで楽しかっ
た。ありがとうSEEDA。これからは忙しさと共に、超えるべき山は険しさを増していくが、お互い生き残ってまた遊ぼうぜ。

そして・・・今は沖縄です。いいねえ、ここは。ほんと少し油断すると何にもやる気がなくなるくらいユルい。3回目だけど、
来る度に住みたくなるな。そんな感じで北海道からも沢山の友人が移り住んでる。そしていい感じで沖縄の友人とも混ざりあっ
てる。理想的だ。空も近くて、秋の入口の札幌から来た俺等には、かなーり夏のボーナスな気分。今夜那覇でライブやってから
明日名護のビーチでフェス出て、2、3日本格的に休む。今夜と明日のライブ、沖縄レポートは次回の携帯サイトに書きます。

10月もライブ三昧。いつも最後はこれしか言ってないが、来れそうなヤツは是非来てくれ。皆が来るまで俺は誘い続けるぜ。
街から街へ、箱から箱へ、どこも朝まで飲んでいたい最高の夜だが、次の街へ、次の箱へ、別れを振り切って俺等は先を急ぐ。

皆、健康で。
ILL-B