ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB) MONTHLY REPORT 2010.06

6月。そちらは梅雨とかですか。こっちはまだ桜が散った頃です。ワールドカップが始まりますな。下馬評最悪ですが何とか頑張って欲しいもんだね。


5月も全国を北から南へ回ってきました。PHASE3.9ツアー、招いてくれた地元の仲間、そして同じタイミングでその街に来ていた仲間、ライバルとの
邂逅が俺等を成長させてくれました。日本の、真夜中に語られていた魂の会話。誰も刀を抜かず、理解と乾杯を重ねてた。希望に満ちた時間だった。

以下全てノンフィクション。これが日本のアンダーグラウンドの真実。

福岡。ゴールデンウィーク、九州4県を駆け抜けるツアーの初日。まずは天神、KIETH FLACK。ここ最近、福岡でライブってなると大きめのライブ
ハウスが続いていたけど、今回はお客をかき分けてステージに向かう真夜中のクラブ。箱に着くと、一足早く来てました!K-BOMB。この1ヶ月の間
京都、KAIKOO、そして福岡で合流するというシンクロぶり。上がったわ〜。何やら福岡、ヤバくなる予感でワクワクが止まらんかったよ。リハ後、
極上の九州の幸をたっぷりいただき、いざ本番。楽屋で出番を待ってるとMOOCHYがやって来た。集まるね〜。さらに福岡の顔役DJ RYOTAも来た!
RYOTAとは俺等が1999年に初めて福岡でライブに来た時にもう会っていたんだよね。その数年後に道端ですれ違って以来。お互い生き残って、
お互い昔よりもデカくなって、しかもお互い昔と変わらない感じで会えて、マジで嬉しかったよ。俺はDJ RYOTAのことをずっと見ていた。がっつり
のし上がっていく様を。RYOTAも俺等を見ていてくれてた。11年後の対面、話したいことは山ほどあったがまずは仕事だ。灼熱のステージ最前線に
向かう。しっかしがっつり上がってたね〜。薄い空気の中、皆の熱気が沸騰してたよ。近い目線から、ありったけの言葉をぶちまけてきた。目の前に
いる愛するオーディエンスへ、後ろにいるであろう愛するライバルへ。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。福岡、ほんといつ行っ
ても最高に派手に迎えてくれて感謝です。終わってからは俺も上がっちゃってたな。MOOCHYとK-BOMBの絡みなんて最高に笑えたよ。FREEZとも
久々会えて、MANTIS、ZORZI、もう沢山の仲間と乾杯、談笑、で爆笑の繰り返し。ハッピーな時間をごちそ〜さん!ヒッキーお疲れさんでした!

これでまだ1日目。でもこんなもんじゃなかったんだな。翌日は福岡でオフ。前の日に何か勢いで明日野球観に行こうってなって、速攻起きた。外は
快晴。まだ酔ってる状態でダイとMANTIS一行とヤフードームへ。ヒッキーも合流してのソフトバンクスー楽天戦。何気に取った席がソフトバンクスの
応援団のど真ん中でタイコとラッパがやかましく、酔い覚めの身と耳には最初はキツかったけど、音に慣れていくとそっちの方が楽しめた。帰り道、
ZEPPを見つけたら、もうお客が結構並んでて、誰なんだろうって話しながら天神へ。OILWORKSでまったりして、ダイとレコ屋へ。で、そのまま
もつ鍋喰って、宿で仕事して、さあ2日目の夜の幕開け〜。まずはBASEへ。入った時から既に熱かったね。この日はK-BOMBとOLIVE OILのライブが
あるってんで、いるわいるわ友達が。沖縄帰りのOLIVE兄弟とも久々の対面。BASE、良い感じで飲ませてくれる。た〜のしくなってきた。イルな2人
のライブ観てトバされて、最後にかましたFREEZのライブにシビれて、次にKIETH FLACKへ。この夜はDJ YOGURT。初対面だったんだけど共通の
知り合いが沢山いて、速攻乾杯。さあお次は!って感じでALEX FROM TOKYOが回してる箱へ。行ったらちょうどALEX汗だくでスピン中。今年の
2月、ニューヨークのTHE LOFTのダンスフロアーで一瞬会ってはぐれて以来。上がったね〜。ALEX終わって、しばらく一緒に飲んだ。いつ、どこで
会っても、俺等は変わんない。初めて会ったのも確かニューヨーク。もう5、6年前の冬、フランソワさんのパーティーだったな。終わってさ、結構
酔っぱらって、大声で話しながら途中まで一緒に歩いて帰ったのを憶えてる。最高の友達。また次はどこで会うんだろうな。元気でなALEX!そんな
感じでもう結構、ドラマの連続で酔ってたね〜。さあダイ、どうする?って時にダイの携帯にメールが。「すぐにBASEに来てくれ。彼等がやって
来た」と。彼等とは・・・ライムスターだ!そうなんです、あの昼間ZEPPに来てたのはライムスターだったのだ。K-BOMBがジン君と繋がってて
BASEに呼んだら来たらしい。おっしゃ〜!楽しすぎるぜって感じですぐにBASEへ。入ったら、いたいた!シロー君が。1999年の秋、YELLOWで
ライブした時に来てくれて、終わってから話して以来。よし!飲もう!めでたい。かんぱ〜い!で、話そう。いろいろあった。この何年。話そう。で、
話して、笑ってさ、最高の時間だったよ。ジン君も最高やった。お2人、長いツアーも一段落したらしく達成感が滲み出てた。やり遂げた酔いしてた。
BASEの裏の楽屋で、3人で膝詰めて、ゆっくり話した。FREEZやBASEの皆も、俺等を放っといてくれてた。そんな何気ない愛も最高に嬉しかった。
俺、実はさ。この日の前の週、札幌でライムスターのライブがあって、独りで本番前に会場に行って、話をしに行こうと思ってたんだ。でも、彼等は
久々のツアーの初日で、恐らく彼等メンバーやスタッフも皆、いろんなもんを背負い込んでるだろうからね、いきなりそんな話もナンセンスだろうって
思ってさ、俺、行かなかったんだ。で、その夜。彼等はやって来た。ある意味、彼等にとってはアウェイだと思う。そこに丸腰でやって来たんだよ。
それは勇気のいることだ。デカイ男だよ。しかもさ、やっぱり話は早かった。面と向かってさ、遠慮はないけど理解があってさ、良かったよ。何年って
時間はかかったけどね、最初っからペコペコしねえで良かったと思ったよ。話せば早いとは知っていたんだ。その日を、良いタイミングで迎えれれば
すぐに壁は無くなると知っていたんだ。いつか来る、と。時に話はこじれ、時に距離は果てしなく遠くなり、まるで仇のようなとこまで行ったりもした
けど、何年も前に神戸のクラブで偶然ジン君に会って、その時の良い雰囲気で、俺はもう確信してた。いつか、良くなるって。その日が来たんだよ。
お互い同じ事を思っていた。それもお互い知っていた。不思議だよねヒップホップって。何でわざわざこんな時間をかけるのかって思うよね。でも
何て言うのかな。お互い引けないもんがあってね、負けず嫌いで、でもさ、長くやってると色んなもんが見えてきて、しかもこの年までくると、近い
年代のB−BOYも減ってくる。で、ずっとそこにいることが難しいことだって気づいた時、何気に思う。あの人等もずっといるよな、って。ずっといる
には理由がある。ずっといる理由は1つで、それは共有できる。マジで良い夜だった。K-BOMBありがとう。シロー君、ジン君、また遊びましょう。

これでやっと2日目。でもまだまだストーリーは続いたんだ。翌日も福岡でオフ。さすがに酒が蓄積されてきてたんでゆっくり休み、紀文で鮪を喰って
マッサージ1時間。結構楽になってきたけど、う〜ん、今日は休肝日かな、ここ飲まなかったら明日は楽だろうな、って何気に考えながら親富幸通りを
歩いてたら、「ボス!」って呼ばれて、見たらB.I.G. JOE!そうなんです。JOEもゴールデンウィークに九州ツアーで、この日は前入り。わはは!
SEIJIさんも一緒。ZORZIも。「どこ行くの?」「屋台」「俺も行く!」「よし行こう!」ってなって屋台へ。かんぱ〜い!天ぷら喰って、談笑〜。
KAIKOO以来で、福岡の屋台でJOEと飲んでる。おもろいね。ほろ酔いになって、さ、OILWORKSへ。で、BASEへ。ダイもMANTISも合流。全く
飲みまくってますな。その間、JOEとずっと話してた。皆にも話そう。御存知の通り、俺とJOEは同じ札幌でずっと同じ空間にいた。ヒップホップの
中で一緒に成長してきたと言っても過言じゃない。俺とO.N.O、JOEとDJ TAMAの4人で。あれから皆、それぞれのアートを追求するために奮闘して
きた。で、いつ会っても仲は変わらなかった。その内、札幌産のヒップホップも外へ出て行く時代がやって来た。皆、自分等で曲を創って、道外に
ライブしに行く時代が。でもいつ会っても仲は変わらなかった。で、ある日、不幸にもJOEは札幌から遠く離れた場所で独りっきりになっちまった。
で、思いがけず、俺とJOEの間に距離と誤解が生じて、一瞬だけどややこしいことになりかけた。昔だったら、単なる仲間の間で起こった些細なすれ
違いのはずだった。しかし絶望的な距離に加え、今、俺もJOEもラップゲームの最前線にいる身だったんだ。それはディスやビーフと呼ばれるヒップ
ホップエンターテイメントの枠に一瞬で組み込まれ、何も事情の知らない、ましてや俺にもJOEにも会ったことのない人達があれこれ議論したり、
勘ぐったりする話題の争いに発展していくかに見えた。まるでクソにたかる蠅のようにブンブンと辺りで色んな発言が飛び交った。でも、俺の周り、
札幌の昔からの仲間は、俺の仲間もJOEの仲間も、皆、誰一人そんなバーチャルな世界で、昔からの仲間の間で起こった小さな諍いを楽しんだりする
奴はいなかった。とてもそんなムードじゃなかった。少なくとも俺が見て、聞いて、感じた限りでは。影でささやいていた人間の事は知らん。俺は
無論、札幌の皆が、傷ついていた。そして、そう、JOEが1番傷ついていた。どんな流れであれ、傷が産まれたのは俺との間だ。俺にも責任がある。
俺等はサグじゃない。より良くなりたいと願い生きている種類の人間だ。顔の見えない悪意に囲まれながら、俺等は昔からの仲間だ、今も仲間なはずだ
そう信じていた。それから・・・、JOEが札幌に戻って来て、すぐには距離は縮まることはなかった。でも、札幌は小さな街だ。元々仲間だ。俺等以外
も皆仲間だ。その時は近づいて来た。そして年末に訪れた約束のその時を経て、今、俺とJOEは昔のように話すことが出来るようになった。俺はいつも
思う。あの時に、怒りと憎しみに身を任せて、遠い場所で独りで囚われている仲間に、邪悪な言葉を投げつけなくて良かった、と。俺は、俺の信仰に
感謝する。夜は明けた。困難な時代は去った。俺は、JOEがこの6年間に苦難を乗り越えて成し遂げた奇跡を、心から尊敬している。俺が同じ境遇に
陥った時、その神話は、これまで多くの人を勇気づけ、助けたように、俺をも決して諦めさせはしないだろう。同じく俺や俺等がこの6年間やってきた
ことも、この先JOEはステージ最前線で知ることになる。これは比較できるものじゃない。両方とも作り話なんかじゃなく、実際に生きた運命なんだ。


で、今、B.I.G. JOEと一緒に曲を創ってる。お互いライブに忙しく、俺も自身の制作のため全ての客演を断っている状況だが、あの夜、あのBASEの
カウンターで10年以上越しにやって来たタイミングを、今度という今度こそ逃したくない。徳之島出身のOLIVE兄弟と、BASEで普天間基地移設に
ついて話してて、何か俺等もここで声を上げようぜ、何かを伝えようぜってなって、JOEもそこにいて、よし一緒にやろう!ってなってすぐに動いた。
人それぞれ意見がある中で、無論、異論もある中で、それを恐れていても何も始まらない。もちろん選挙にも行ってはいたけど、結果、1票の無力さを
いつも知ることになってばかりだった。俺等は皆、世界的に見てもかなり豊かな国で、第3世界の人達の辛苦の上にのうのうと暮らしてきた。沖縄の
人達に基地を押しつけてきた。その一方で、北朝鮮のミサイルの照準にも狙われ続けている。ここで声を上げなかったらラッパーはいつ上げんの?
日米共同声明への、汚れた路上に暮らしてるB-BOYからの提言だ。タイトルは「MISSION POSSIBLE」。発売は7月21日。詳細は来月ここで。

そんな福岡の夜でした。出会った全ての友達、皆に感謝です。ありがとう。マジで意味深い数日間でした。また会う日まで、皆、元気で。ピース!


で、起きて、空港へ。福岡よさらば。一気に南、宮崎へ飛ぶ。わずか40分で到着。空港の外に出ると空気が違ってたね。南国ムード出まくり。宮崎の
FACT RECORDS代表のダイが迎えに来てくれてた。久々〜。福岡の連日の飲みでかなり体調はキツかったけど、こっから新たな闘いが始まるんだ。
箱に着くと、もう既に地元の仲間が沢山集まっていた。よろしく!今夜の会場はめっちゃ広くて、音も良い。こりゃ楽しみだ。ダイがしっかり音を整え
リハ完了。よし飯だ。宮崎は旨いもんが沢山あるからそれそれ全部食べれるとこ行こ!でダイが連れてってくれたとこが凄かったね。美味しい!鶏も
チキン南蛮も冷や汁も、あれもこれも旨かったっす。ゴチでした。よしやるぜ。会場に戻るとホットなことになってた。ダイが「ライブだけじゃなくて
トータルなヒップホップが観れて感じられる空間を創りたい」って言ってた通り、絵描きも沢山いたし、BMXのショーもあってお客さん上がってた。
で、我等の登場。3度目の宮崎。冷やかしのお客がたまらず次々と振り落とされていく。OK、余裕。そして、ダンスフロアーには生き残ったいつもの
オーディエンス達が。誰一人も目をそらさず、俺等をステージに誇り高く立たせてくれる。暗闇をくぐり抜け、輝きに包まれたエンディングへ。それは
半端ない爆発だった。遂に俺等と宮崎も極まった。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。ダイ!ダイの開かれた心が俺等とあの人達
を繋げてくれたんだ。本当に感謝してます。決して大きいとは言えない街で、気持ちと気持ちの繋がりで、事実、特別な何かを広めているダイと、彼を
サポートしている宮崎の音楽愛好家にリスペクト!過酷な災いの現実を前にしている宮崎、良くなっていくことを、皆の幸せと発展を祈ってます。

翌日、快晴。重乃井で格の違いをまざまざと見せつけるあのうどんをいただいて、一路大分へ。道中、海あり山あり、ゴトゴトと揺られること3時間。
前方に次なる街が見えてきた。大分到着。もう3年連続呼んでもらってます。加藤君の出迎えで一路箱へ直行。去年と同じくCLUB FREEDOM。箱の
前の公園も、夕闇に包まれてて、俺はしばらくベンチでまったりしてた。何か街の雰囲気が古くてね、不思議な懐かしさがあるよね。フッと野良猫が
うろついてたりしてて、あの辺の感じ俺、好きなんだよね。ゴールデンウィーク中なのかあんまり人いなかったな。箱に行くと、ダイはPAさんと共に
音作り。前の時はかなり苦戦していたんだけど、今年は思ったより早かったね。何か音もパワーアップしてない?今夜が楽しみだ。まずは飯。去年と
同じお店で手作り感溢れる料理の数々をいただく。唐揚げも相変わらず旨い。しっかり喰って本番に備える。会場に戻るとちょうど良い感じにお客が
入ってくれてた。十分だ。さあ始めよう。遮るものがない、至近距離での魂の会話。この3年、常に進化してきているってことを証明するべく精一杯
言葉を撃っていく。拳を上げ、叫び、口ずさみ、うなずき、それぞれのノリで応えてくれる。気づけば1時間30分超え。たっぷりやらせてもらった。
皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。終演後、次にステージに上がったのは去年と同じく地元のMC、KB。去年、何気に観て、お!
良いんじゃね?って思ったMC。今回も良かった。声も安定してるし、バックトラックもバッチリよ。良いと思うよ。終わってから一緒に酒飲みながら
あれこれ話す。俺が1枚目のシングルを刷った辺りの世代だった。未来は広い。上がって来るのを待ってるよ。すっかり酔う。加藤君お疲れでした!

翌日、快晴。そろそろ疲れが抜けなくなってる。与一へ行って、関あじの琉球丼をいただく。おお!旨い。こんなのあるんだね。目が覚めた。そのまま
別府へ。そこから九州横断特急に乗り込む。特急って言うけど、随分ゆっくり進んで行く。阿蘇を眺めながら熊本到着。そのまま拓郎の運転で黒亭へ。
でチェックイン。せっかくのオフ。暖かかったしすぐに外へ。レコ屋行ったりブラブラ。でもさすがに疲れてたんで早めに休む。翌日も快晴。よし!
熊本城へ行こう。デ、デカイ!結構疲れちゃって、そのままマッサージ、床屋。よし準備万端。会場へ。会場は老舗ライブハウス、DJANGO。この日
は熊本代表まむしMC'Sも一緒。前に会って、年が同じで、意気投合して、今度一緒にやろうって言ってた。久々会ったけど、がっつり話せる。最高!
他の地元の音楽家もBIJAを筆頭に皆、良い感じで迎えてくれた。お客も超満員。しかもがっつり上がってる。BLUE PRINT、まむしMC'Sの熱いライブ
を観て、登場。灼熱だった。ったく1曲1曲乗り越えるのに必死だったよ。綺麗にやるとかじゃないタイプのライブ。そういう時がたまにやって来る。
1曲目の空気感で分かる。ここは正念場だ、と。目の前から彼方に広がる、上がりまくってるお客に、持てる力を、総動員してぶつかっていかなきゃ
ならない夜。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。終わってからは九州最後の夜。飲んだね〜。まむしの兄弟達、そして偶然熊本に
来てたRINO(!)と、あれこれ爆笑しながら夜は更けて、明けていった。RINOとは2月のクラッシュさんのパーティー以来。邂逅が続いた九州ツアー
最期の地、熊本で会えて、良い感じで飲めて嬉しかったぜ。しかし朝方のダンスフロアーは美しい光景だった。熊本の仲間達、ピース!拓郎おつかれ!

翌日、全っ然寝れずにチェックアウト。そこから平岸までは遠かった。九州、最高に遊ばせてもらいました。皆、本当にありがとうございました!!

次なる街は四国、土佐、高知。2008年のAUTUMN...TOUR以来2回目。今話題の街やね。札幌からは直行便がないので、東京で乗り継ぎ向かう。
遠かったな。でも着いてすぐに札幌との空気の違いに上がったね。何せ札幌はまだ桜咲いてる時期やったからね。高知はもう梅雨近しって感じだった。
スネオとジンの出迎えを受け、レコ屋軽く見てチェックイン。で、リハ。会場は前と同じCARAVAN SARY。先に着いてた徳島の三木祐司とKAIKOO
以来に会う。音作りは意外と超難航。ダイとPAさんで諦めずに頑張っていた。おかげで何とか間に合った。よし飯喰おう。向かった先はスネオ一押し
利他食堂。良い感じの内装、雰囲気。で、出て来るもん全てが極上でした。あんな旨い刺身は久々かも。さすがは高知やね。すっかり満腹になったよ。
よし会場に行こう。この日はいつものパーティーの4周年らしく、えらい盛り上がっとったね。パーティーピーポーが集合してる感じがしたよ。酒飲み
も沢山いたんじゃない?賑やかなことになっていた。正直、この祝いの賑やかさに俺等のシリアスな音楽がフィットするのか?っていう一抹の不安が
あったんだけど、ふたを開けてみれば全く問題なかったね。っていうか高知の皆の上がりっぷりに救われたよ。マジで皆に最後まで連れてってもらった
感覚だったよ。皆に何度も言ったけどさ、こっちも滅茶苦茶楽しませてもらったよ。あんな事、起きるんだね。完全に奇跡的なエンディングやったね。
皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。終わってからは俺等もゆっくり飲んで、闘いの疲れを癒していたよ。次から次へと酒を勧めて
くる地元の皆にすっかりリラックスさせてもらってた。本当に良い夜を過ごさせてもらいました。スネオ!お疲れさん。色々ありがとう。皆も元気で!

最後は秋田。昨日のことです。初上陸。TBH47都道府県制覇の長い長い旅、残す5県の1つ。これで東北は踏破した。新千歳空港から1時間で着陸。
今回世話になる山田君の運転で市内へ。気温は札幌と変わんないね。箱に向かってリハ。結構広い。ステージ高い。PAさんもベテランで安心だ。結構
入るらしいので、ダイはいつもながら入念に音作り。すると町田から山仁&SAGARAXX到着。盟友やね。久々の再会もすぐに爆笑へと繋がっていく。
今日は良い日になりそうだ。飯は手打ち蕎麦を喰いに連れてってもらう。鶏も旨し。そこでも山仁の大馬鹿エピソードで一同すっかりほぐれる。愉快。
一旦宿で休み、箱へ戻る。山仁&SAGARAXXライブ中。狂いながらも大らかに展開される山仁ワールド。俺等なんかよりも全然個性的だ。皆、段々
引き込まれていく。最後は包まれるような暖かさの中にILL。不思議な男だな。次が俺等。ぶちかまそう。この日は70分セット。恐らくほとんどが
初めて観る人達だったと思うんだけど、初っ端から最高の盛り上がりでした。あれにはね、こっちも驚きと共に上がれましたよ。とても初めての街とは
思えないシンクロぶりでライブは進んで行く。途中、深みあり、お客いじりあり、笑いと涙が両立されていて、でも笑いの方がほんの少しだけ多いと
いう最高の時間でした。皆の心をすごく近くに感じながらのライブでした。皆、最後まで聴いていてくれてありがとうございました。幕を開けた俺等と
秋田の歴史、これからもどうぞよろしく!終わってからは山仁&SAGARAXXと遊びまくっちゃいました。あっち行って、こっち行って、地元の人達と
乾杯して、楽しかった!で、楽屋でワイワイやってると、とてつもないオーラと緊張感を身にまとった男が。そう、今夜の最後のゲスト、難波章浩!
今から遡ること結構昔、HI-STANDARDで札幌にライブに来てて、たまたま俺等もだったんだ。その時からもう既に彼の心は俺等にも開かれていて、
最高な出会いだったのを憶えている。あれから難波君も色んなことがあって、俺等も色んなことがあって、今年の2月のリキッドルームでのラフィンと
タートルと一緒にライブやった時に再会したんだ。その時ももうずっと会ってなかったって感じしないくらい自然に話したね。で、その延長にこの日が
あった。20代に一度、普通の人間が一生かかって登る山を、一瞬で登りきった男は、今、再び新しい山を登ろうとしていた。あの、朝方の難波君の
ライブを観てて、俺もまだまだこれからだと思ったよ。何度だって始められるって。パーティーが終わってからお互い聞きたかったこともあって、色々
話した。SLANGがアメリカで、タートルがモロッコでライブしてる時、俺は難波章浩と秋田のビルの屋上で朝日を浴びながら空を見上げていた。皆、
空の下で繋がってる。なんか嬉しくなる。これからも楽しみなことがたくさん待ってるんだ。山田君、色々ありがとう。難波君、また会いましょう!

47都道府県制覇まで、あと4つ!!!

以上、つぶやきとは違い、起こった事を全て書いたらこんな長さになっちまったよ。ここまで読んでくれてありがとう。

健康で。

ILL-B