ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB) MONTHLY REPORT 2013.12

12月。
毎年の事だけど、時の流れは本当に早いね。今年もここまで辿り着いたぜ。

11月は久々のライブ三昧。あちこちにお邪魔しました。3ヶ月ぶりだったんで調子戻るまで時間かかるかな?って思っていたけど、集まってくれた皆と向かい
合って、夢中でラップしてたらすぐにいつもの感じになってました。TOTALリリースツアーも終了、リセット後の新旧織り交ぜた新たなライブセット。久々の
曲も色々とやってます。師走の忙しさの中、時間が合えば是非現場で体感して欲しい。年末にかけても列島中を忙しくやってます。ステージで待ってますよ。

今月24日の札幌@CLUB GHETTOのライブの前売りは3日で売り切れました。ありがとう。フライヤーもポスターも作ってない段階で、皆の素早すぎる反応に
こっちはかなり上げられました。これでこそホームっしょ!あの場所で、あのメンツと、あの曲達を、あの順番で、想像しただけでもヤバいね。何せそこで、
文字通り底で生まれたライムだらけだからね。あの頃はこんな日が来るとは思ってなかったけど、2013年の今、バリバリ現役で、こうしてスペシャルな夜を
迎えられる事に感謝っす。無論ただの懐メロでは終わらせねえぜ。歴史はずっと繋がっている事を証明する所存だ。TBHのライブは1:00からを予定してます。
ライブの間は混雑が予想されるので当日券の発売はありません。ライブ後、入れる感じにはなると思います。集まれた皆で、あの地下1階で熱く楽しもうぜ!

今月27日の東京@CLUB ASIAのライブも前売りが完売しております。こちらも当日券の発売はありません。



以下、ツアーレポートです。
今月も色々な音楽家と出会い、表現をぶつけ合ってきました。バンドだとマイナーリーグからTHE BACK HORN、telephones、鎧、DOOOMBOYSまで。
ヒップホップだとINQ.、葉花源吸、SEEDAまで。DJだとDJ JINから瀧見さんまで。他にも登場する音楽家達、我ながら凄い守備範囲。今はこういう時代よ。


厚木。初上陸。JRの遅れで飛行機に乗り遅れ、羽田から厚木のバスも乗り遅れ、電車乗り継いでどうにか到着。遠かった。箱はサンダースネイク。音、良し。
この日はバンド勢との対バン。山嵐、彼等とは2000年の沖縄ライブ以来の縁。そしてマイナーリーグ。こちらもベテランだが、この日が初対面。リハの時点
から良い緊張感が漂ってた。7月のオッパーラ以来のライブって事もあって、PAナオミ、照明畠中両氏も帯同。何というか、未知の山に登る前の心境かな。
なので、手探り感もあり。ここから、また完成に向けての旅が始まる。先陣は山嵐。お客、テンション高い。いきなり盛上がりまくってる。よしっ、出番だ。
持ち時間45分なので一気に突っ切った。皆の強烈で荒い上がりのおかげで無事、盛況で終える事が出来ました。皆に最後まで連れていってもらった感じです。
ありがとうございました。からのマイナーリーグ。想いの詰まったライブだったな。他の何にも似ていない。オリジナルすぎた。俺等もまだまだ高く飛べる、
と観ながら勇気づけられました。打ち上げも派手に笑いまくったね。長島軍団に俺も入っちゃったよ。厚木、最初の夜、楽しかったです。また遊びましょう!

翌日はオフだったので、オッパーラ行ってカレー食べて、そこから藤沢の遊行寺へ。ここでお寺を借り切って、本堂の中とかで音楽を鳴らすというパーティー
があったのです。出演のメンツもこれまた気心知れた仲間ばかり。今年は色んな所で遊んだcro-magnonと久々の再会、チャス!DJ HIKARUも合流、チャス!
三宅洋平のライブも久々に観た。政治的な主張もあの選挙から中身が更に未来に進んでたな。何よりバンドのアンサンブルがとてつもなく良かった。凄えもん
観させてもらいました。最後は山仁。円熟。ばっちりだったぜ兄弟。この3ヶ月間、俺はライブの現場を離れて旅に出ていたんだけど、その間もずっと自分等の
表現を磨き続けてきた同じ時代に生き合わせた強者達のライブ。ここだ、俺は最前線に帰ってきたんだと改めて覚悟を決めてました。良いパーティーでした!

横浜。約1年ぶりのリザードへの帰還。前日の雨から一気に快晴。昼飯をMIGHTY CROWNのMASTA SIMONと。彼もニューヨークでのクラッシュから戻った
ばかり。俺には想像もつかないハードな現場を生き抜いて帰ってきた。話聞くだけでも相当ヤバかった。ここにもいる、本物の強者が。結構話し込んだ。良い
時間だった。そしてリハ。この日の対バンはTHE BACK HORN。同じTBHを略語にする偶然から実現した異種音楽戦。売り上げも集客もはっきり言って俺等
とは単位が違う数を相手に闘い抜いてきたバンド。相手にとって不足はなし。先陣は青コーナーの俺等。THE BACK HORN目当てかなってお客も大勢いる。
だからってやるべき事は変わらねえ。横浜の強者が大勢俺等を観に来てるんだ。既に上がってくれてるいつものお客同様、平等に、目をそらさずに言葉を投げ
かけていく。同じ日本、伝わるはずだと信じて。75分後、俺はそこにいる皆から拍手をもらえたと記憶している。ありがとうございました。トリはTHE BACK
HORN。彼等もやり切った。お互い1歩も譲らずぶつけ合う、良い夜だった。吉野、御苦労様。打ち上げの会計ジャンケンでのTBH対決は我々の完敗でしたw。

東京。新代田。MIC STORY 2013。相手はSEEDA。東京の若きキングと同じステージを分け合える。やっちまう気満々。恐らく向こうも、否、向こうの方が
そういう気持ちは高いはず。ワクワクしてた。箱はFEVER。言葉の聴こえ、ばっちり。何を言うのか、どう言うのか、そこに説得力はあるのか、マイク1本で
どこまで伝えられるか。ヒップホップだぜ。SEEDAと再会。最初に会ったのが2007年でそこから何年かに1度という感じで会ってるけど、親父になってた!
おめでとう。先陣はSEEDA。盛り上げてたね。客席からの歓声が俺にプレッシャーを与えてくれてたよ。さあ、俺等。久々となる東京のお客との会話。終始、
心で繋がれてる実感があった。毎回の事ながら、東京の皆の理解の深さ、そして共感の度合いの高さ、俺等の表現に特別な価値を与えてくれる。ありがとう
ございました。最後はもちろん「MIC STORY」、そしてSEEDAと軽くフリースタイルの応酬。皆が楽しんでくれてるのが会場中から感じられて、俺も最高に
楽しかったよ。SEEDAお疲れ様でした!またよろしくです。で、何か上がっちゃってて、あの後ZERO行って、NORIさん聴きながら朝7時まで遊んでました。

帯広。同じ北海道ながら初上陸。東京からだったから気温差ヤバかったね。箱はAFRO。良いね。ずっとライブハウスだったからこの雰囲気、帰ってきたって
感じがするね。音作りはDYEが頑張ってくれたおかげで良い感じになった。PAなしの真夜中のクラブ、俺等が出てきた場所だ。ありがたい事なんだけど、最近
恵まれた環境ばかりでライブをやってると、時折少しだけ不安になる時がある。そう、こういう夜を生き残れる力を失っていないかって自分を疑う時がある。
だからこの日は大事な一戦だった。旨い魚をいただいて、いざ本番。地元代表のINQ.が暖めたステージへ。登場からばっちり上がってくれてた!あれには俺も
上がったよ。よしっ今夜はイケるって思った。で、思った以上に凄い夜になった。あんな壮絶なライブ久々かも。帯広、北見、釧路、道内のいろんな場所から
集まってくれたお客の熱量、最狂でした!初めての夜なのに、あんなにシンクロ出来るとはね。ありがとうございました。ある人に言われた。「10代から10年
以上聴いてきた。私はボスの変化に付いて行きますよ」。光栄です。まだまだ頑張るよ。帯広、また遊べるのを楽しみにしています。御世話になりました!

宇都宮。もう今回で何回目かとか分からないくらい何度も行ってる街。長い歴史の中、箱は変われども、毎回熱く迎えてくれる。忘れ難い数々の栄光の夜達を
お互い分け合ってきた。今回の舞台は去年と同じNEST。しかも10周年!めでたい。そんな記念の宴に呼んでくれて光栄だ。先週の10周年第1弾パーティーも
最高に盛り上がったとか。プレッシャーもあったけど、純粋にあのオーディエンスとまた会える楽しみの方が強かったな。しっかりリハやって、飯へ。居酒屋
庄助。老舗の味、雰囲気、間違いなかった。ゴチでした。さあ本番だ。箱へ戻ると、完っ全に祭の様相。俺等も上げられたよ。こんな御時世、頑固に自分等の
信じる楽しみを見つけ、広め、そして何より続けていく事、その難しさ、そして困難な道の先にちらっと見える未来まで、100分で表現出来た。去っていった
人、新たにやって来た人、10年の間に流れていった夜達、そこで聴かれた音楽達。想いは尽きないね。続いていく事を信じてます。ありがとうございました。
そして本当におめでとう!ライブの後、これまた円熟の音を鳴らしまくってる瀧見憲司さん、そしてまだまだ上がり続けてるダンサー達、輝ける光景でした。

西川口。初上陸。競演はtelephones。音楽性とかジャンルとかに囚われていたら絶対にあり得ない組み合わせ。勇気あるブッキングに応えたいと思っていた。
なのでこちら側もPA、照明帯同の完全体で参戦。俺等が先攻。ステージに出て行く。なる程、俺等目当てとtelephones目当てが入り交じるダンスフロアー。
問題ない。さあ始めよう。昔はいつもこういう現場だった。いつものお客はもちろん、初めてのお客をいかに取り込んでいくか、与えられた時間の中で異なる
趣味趣向をいかに融合させていくか。ここがMCの腕の見せ所ってやつです。やれる事は限られている。それは俺等もtelephonesも同じ。順番もキャリアも
何も関係ない。腹割って言葉を投げかけていく以外にない。最後は1つになれたと俺は思ってる。そこにいた人なら知ってくれてるとは思うが、俺等は出来る
ベストを尽くした。それでも俺等の音と言葉を信じ切れなかった人、それは俺等の力不足って事で良いよ。また精進続けるまで。ただ、こっちは到達出来た。
楽しかったです。ありがとうございました。telephonesも自分等の表現を貫き通した。GOOD JOB!お互い生き残ってまた会おう。佐藤君、お疲れでした!

秋田。3度目。千歳を飛び立ったと思ったら、すぐに着陸。この日から2日間、DOOOMBOYSと一緒のツアー。前日盛岡でライブだった彼等とアテンドの秋田
と言えばの山田君と空港で合流。そこから今夜の箱、その名も四階。いよいよ本拠地へ。リハ。この日は音作りがかなり難航してた。DYEが奮闘してました。
何とか形になったんで飯。山田君が作ってくれたきりたんぽ鍋。これが旨かった!ほとんど初めて喰ったんだけど、暖まったっす。この夜は四階の5周年って
事で、地元の縁のあるバンドが沢山出てた。difrakto、NO REALIZE、そして鎧。これがどこ切り取っても硬派で尖った最高のハードコア野郎どもばかり!
めちゃ楽しかったです。気合い入ったっす。そしてDOOOMBOYSの暗黒底なしなライブの後、俺等の出番。超接近戦。90分。音が最後まで安定しなかった
けど、もうそこまで行っちまったら押しまくるしかねえ。かなりな力技でねじ伏せていったぜ。ありがとうございました。誇り高き秋田の音楽世界の最前線、
前衛がひしめくあの場で、俺等の信念をぶちかませた。受け止めてくれた秋田の懐の深さのおかげだ。終演後のDJ MORIもばっちり。秋田、良い酔いだった。

酒田。初上陸。引き続き山田君の運転でDOOOMBOYSと共に日本海を右手に南下して行く。夕焼けが綺麗だった。到着後すぐにリハ。この日はPAでナオミも
来てくれてた。箱はMUSIC FACTORY。元々のシステムの良さもあって音作りは快調。地元の音楽家も皆がワクワクしてるのが伝わってくる。俺もワクワク。
宿で少し休んでから箱へ戻る。手作りカレーをしっかりいただき、本番に備える。ステージにはDOOOMBOYS。凄いね。これ、すぐ海外行けちゃうっしょ。
グワ〜ンって空間が歪んでました。そして地元代表、葉花源吸。噂には聞いていたがそれ以上のスケール、男気でがっつり沸かせてたね。俺も上がりました!
からの俺等。いや〜トテツモナカッタね。初めてで、いや初めてだからかな、とにかくお客、爆発どころか暴発してました。最高に突き抜けまくったね。あれ
いつもじゃないよ。あれはかなり特別なライブだよ。ありがとうございました。びっくりしました。あんな事になるとは。酒田、本当に行けて良かったです。
終演後も山形中から集まった仲間達とワイワイ宴が楽しかった。マサ始め、皆に親切にしていただき感無量です。またね!山田君、2日間、ご苦労様でした!

千歳。初上陸。いつも空港は行ってるんだけど、街に降り立つのは初めてだ。しかも今夜はライムスターのDJ JINと競演!JIN君とは過去色んな所で会ってて、
最近だと都内幡ヶ谷でヘベレケになるまで呑んだりもしてる。でもこうしてお互い同じパーティーで対バンするのは初めて。箱はFLOCK。ここ千歳で名前こそ
変わってはきてるものの、ずっと音楽が鳴っていた場所。しっかりリハして本番へ。超接近戦だったね。前列の熱心なオーディエンス、そして後のパーティー
ピープル。良い感じで混ざり合ってました。一気に走り抜けた75分。ありがとうございました。からのDJ JIN。この日への、そして俺等への想いをマイクで
語った後、1曲目は「THE CHOICE IS YOURS」。この筋の通し方、メッセージの投げかけ方、これぞプロのヒップホップDJの仕事だ。その後も極上の曲達が
ずっとかかりまくってました。千歳在住説明不要のレジェンド、B.I.G. JOEも遊びに来て、俺等かなり久々でもあったんで相当話し込んだり。千歳の不良達も
皆元気で、上がってて、笑いの尽きない良い夜でした。札幌とはまた違う、でも親近感が常にある街、千歳。また遊べる日まで皆元気で。たかし、お疲れ様!

では!年末、駆け抜けよう。皆もそれぞれ良い時を。今は今しかないよ!

ILL-B