4月。
こっちもゆっくりですが辺りの雪も溶けてきて、春の兆しを近くに感じてます。
THA BLUE HERBプロデュースによるKMCのアルバム「I’M A FISHERMAN’S SON... POINT OF NO RETURN」が今月発売になります!
我々にとって2021年のYOU THE ROCK★以来2枚目のアルバムプロデュース。皆でベスト尽くしました。最初から最後まで一貫してKMCの人生、詞世界です。
以下、曲目リスト。
「I’M A FISHERMAN’S SON... POINT OF NO RETURN」/ KMC
1.SETTING SAIL
2.PERFECT STORM
3.CALL & RES TO B-BOY
4.LAST STOP S.A.P.P.O.R.A.W.
5.SORRY FOR THA WAIT
6.JUST DO IT
7.BADASS
8.FALLIN’ DOWN
9.WHATEVER
10.CLASSICS
11.STARBUCKS FREESTYLE
12.BREAKIN’ ATOMS IN THE TOKYO
13.ツ・イ・テ・ナ・イ SUMMER
14.STAY WITH ME
15.TRUE NORTH
16.MY MEMORY LANE 0548
17.IT’S A NEW DAY
全17曲。客演無し。ビートは全てO.N.O。
CDはインスト盤付き計2枚組の限定盤(4,400円税込)と、通常盤(3,300円税込)の2種。どちらも歌詞ブックレット付き。
CDの店頭発売が4月17日(水)。同日にダウンロードも解禁になります。
CD購入者への初回特典として「BADASS REMIX feat. LIBRO, ILL-BOSSTINO」収録のCD付けます。これがまたDOPE!付かないお店もあるので各自で確認を。
4月8日(月)からTBHRのオンラインショップでCDの先行販売を行います。ここでの購入者には上記の初回特典のCDに加えて特製ステッカーも付けます。
4月7日(日)に新宿でリスニングパーティーやります!KMC本人もいます。超楽しそうですよ~。こちらでもCDの先行販売あります。詳細はこちらから。
6月7日(金)にリリースパーティーやります!場所は渋谷clubasia。KMCがっつりライブやります。加えてオープニングアクトはTHA BLUE HERB!DJはO.N.O!
本日から前売り発売開始しました。
何と言うか、他人様の指図は受けないスタンスで、自分の生き様とそこから絞り出す言葉のみで道を切り開くのがそもそもラッパーなんでね。自分以外の誰か、
ましてや同業のラッパーに、そいつのラップチームに、アルバム丸ごとのプロデュースを預ける、それって中々出来る事じゃないと思うんです。俺だったらって
思うと、それがどれだけKMC本人にとって大きな賭けなのか、重々理解出来るんです。そして同時にその賭けの支えの部分には俺等THA BLUE HERBへの信頼も
当然あってね。相手は別に新人でもない現役バリバリのラッパーです。それでもTHA BLUE HERBのやり方、造り方、そこに賭けてくれてる以上、俺等も応える
べく超本気になりました。俺自身も、THA BLUE HERBも、TBHRも、もちろんこれからだって思ってます。でも同時に、ここまで長く積み上げてきた事ってのが
あってね。それは経験とも言う。そこに従って造っていく。THA BLUE HERBって名乗る前からだから、23歳くらいから始めて、今は52歳。その歳、その歳から
感じる事を曲にしてきた。そして1度通り過ぎた歳、日々は2度とやってこない。で、KMCです。彼は37歳。これはTHA BLUE HERBで言うと、3枚目のアルバム
「LIFE STORY」の歳なんですね。ずいぶん前ですね。もちろん他人ですし、生まれも育ちも違う人生を歩んできたラッパーです。それでも何かしらの親和性は
感じるんです。ああ、俺もこんな事思ってたな、的な。それってのはさ、端的に言って若さです。何度も言うけど、まだこっからだとは思ってるけど、もう既に
失った時間はある。全然若いと思ってるけど、既に失った若さはある。そこに改めて気付くんです。KMCの声に。詩に。曲に。これって、思うんだけど、俺だけ
じゃなくて、あなたも感じると思うんです。そこです。俺が今回のKMCの作品を出したいと思った核心、その確信。THA BLUE HERBのお客、20代、最近なら
10代の人とかにもたまに会うけど、でも大半の年代ってもう少し上じゃないですか。特にずっと同じ時代を経てきた人。長く共にいる人。まさに今これを読んで
くれてる人。俺がKMCのアルバム聴いて感じた事、これって凄え大事な事でさ。それ聴いて、若いな、で片付ける事は簡単なんだよね。俺にもそういう時ある。
多々あります。こいつ若くて話になんねえなって時が。そいつが交わる事のない奴ならそれで終わり。でも、でもね、耳を澄ませたら金言があるかもしれない。
ただそこに気付けるのはほとんど偶然で、その偶然が楽しいから音楽探求の旅をしてるんだけど、でも、今回の件、KMCのアルバムは俺等、TBHR、ここに来て
くれる人にとっては必然なわけです。だってTHA BLUE HERBがプロデュースしてるんだから。そんなあなた。そんな俺等。もう既に失った時間。失った若さ。
それ等を俺等よりもまだ持ってるラッパーの渾身のフルアルバムですよ。聴いてみ。こいつ若いな、そこで片付ける事なんて出来ないから。色々と問われるぜ。
傷付き、絶望しながら、僻み妬みもしながら、投げやりにも陥りつつも土壇場に居る。まだ腐ってない。ヒップホップ信じてっから。これしかもうないけど既に
色々と諦めた後の奴とかじゃない。逃げ道を見つけて、そこに落ち着いて、あれやこれやと自分を慰めてる奴じゃない。まだ信じてる。これに賭けてる。プラス
相手はTHA BLUE HERB。完全に闘ってる。俺等と。誰より自分と。乗り越えようとしている。もう一切何もかもを。倒れても倒れても向かってくる。あなたも
問われるぜ。そんな時を過ごしてる?、そんな生を生きてる?って。これは余裕かまして若さを品評する機会じゃねえから。巡り巡って己と向き合う機会だぜ。
無謀で、無茶で、でも正直で。バカ正直で。表面を取り繕えばOKってノリや冷笑とはガチで対極で、が故の回り道もあって、でも掴みつつある。自身の納得と
共にある人生を。閉塞感など余裕で打破。こいつ超ヒップホップだな、そして超パンクだなって、で、俺ももう1度やったるかって思えた。元気もらえますよ。
KMCのアルバム「I’M A FISHERMAN’S SON... POINT OF NO RETURN」。いよいよ発売です。よろしくお願いします。
ここからはライブレポートを。写真はこちらから。
宮古。愛別45号TOUR '24初日。7年ぶり4回目。初めて行ったのは震災の2年後。震災前は行った事がなかった。だから震災から復興していく過程しか知らない。
東北東海岸の街のほとんどは俺にとってそういう縁。最初は街外れの瓦礫の山がどの街にもあって、段々と新しい建物が増えていって、でも今も更地が多くて。
訪れる時はいつも海が穏やかだから、震災前の姿も知りたかったとも思う。そこで生きている人達は当然知っているわけで。今の街の姿に各々何を思うのだろう
とか勝手に思う。舞台はホームKLUB COUNTER ACTION。先輩も若手も子供も集まってくれた。そこでも言ったけど、受け取ってるのはこっちなんです。13年
目の週末という大切な時。感極まる瞬間が多く見苦しい場面もあったと思います。いつものように精一杯でした。そして最高でした!ありがとうございました。
石巻。愛別45号TOUR '24終着。こちらも7年ぶり4回目。宮古を発ち国道45号を南下して行く。思索の尽きないいつもの旅路だ。天気も良かった。過去のこの道の
ツアーを何度も思い出した。分からない事、知らない事、そこを畏れずに、そこを支えにやって来た俺等を、行く先々の土地の人が迎えてくれた。マイクを持た
せてくれて、やりたいように表現させてくれた。大きな恩だ。何度も返しに来なきゃな。このツアーでしか鳴らさない、鳴らせない曲がある。きっと聴こえ方も
年月で変わっていく。その時に思った事、記憶も過去もそのままに。俺等は音楽再生装置でいい。各々が想いを解き放ってくれればいい。BLUE RESISTANCE。
想い込めて作ったセット、想い込めて鳴らしたよ。地元はもとより各地からも集まってくれた皆がそれを価値あるものにしてくれた。ありがとうございました。
郡山。5年ぶり。前週の東北東海岸に続き、意味深い13年目の3月の福島。結構まだ寒かったな。箱は無論PEAK ACTION。聞いたら5回目らしい。もっと行ってる
気になってたけどね。ジョンの温かい出迎えを受け、リハ。狐火とも再会。楽しみが高まる。直前になってセットを組み替え、本番。俺等はさ、そこでも言った
けど、ただ楽しいってセットで演ろうと最初は思ってたんですね。でもちょっと変えたんです。ほんのちょっとだけどね、でもそれは大きな違いで、痛みを伴う
表現も含まれるが、本心を表に出して福島、郡山と向き合う方を選んだ。勇気がいる判断だったけど。皆が受けてくれて、その表現を赦してくれて、そこを経た
あの結末を盛大に楽しんでくれて、賭けて良かったっす。結果、尽きぬ乾杯と共に会話が熱い酔い夜。皆の幸せをいつも願ってます。ありがとうございました。
山形。昨秋の遊睦民祭以来、東北初春シリーズのゴール。7年ぶりにホームサンディニスタに帰還。八鍬の音楽への愛で満ちているあの空間、色々あったが生き
残ってまた来れた。そしてこの夜はComplianSとの競演。俺等が先攻。山形とはもう結構な長さの歴史があるからよ。そこ混ぜ込みながらの80分、しっかり上げ
てバトンを渡す。からのComplianS。流石っすよ。俺等がある意味理屈を並べて辿り着いた頂点、その後はもう音楽そのものの世界でOK。そこへの共感、プラス
実力。バッチリでしたね~。そして最後は楽しみにしていたセッション。リハでは挨拶程度で、そん時きっと何かが生まれ出るっしょってノリで始めてみたら、
予想通りの好展開。各々の思いつきが無限に絡んでて超楽しかった。最後は「今日無事」弾いてもらって演って着地。響宴だったね!ありがとうございました。
札幌。一昨年の大阪、昨年の東京を経て遂に札幌で実現したeastern youthとの極東最前線。吉野さんと東北宮古で最初に会った時からいつかは札幌でって話してた
から、朝からワクワクでした。しかもペニーレーンでソールドアウト。皆の理解が満ちていた。こっちもPA、照明交えたTBHライブチーム完全体で乗り込んだ。
先攻だったんで全てがゼロからのスタートだったけど、押したり引いたり、持ってるスキル、経験、何より地元へのメッセージをフルに詰め込んでの60分。初見
らしき方々共々、俺等で行ける極みの際まで行き尽くした。からのeastern youth。メッセージ、熱さは無論だが、あの洗練された演奏の質、3人のアンサンブル、
そして曲間の間合い、その深さ。俺はそこ、またがっつり喰らった。俺等はまだまだ若い。やるべき事はまだある。それで何より。ありがとうございました!
京都に磔磔っていうライブハウスがあるんです。なんと今年で50周年。お店の中のポスターとか手書きのメッセージとか、もう見てるだけで凄いっすよ。そこで
ワンマンやらせてもらう事になりました。俺等の第2の故郷京都、磔磔、ワンマン。これで説明は足りるっしょ。前売り今日から発売。よろしくお願いします。
他にもあちこちライブ決まってます。どこも落とせない激戦必至のヤマばかり。俺等、今が最高更新中なんで。お近くの皆のご参加、お待ちしております。
1曲贈ろう。
ILL-B